【目的】
理学療法士だけでなく、健康や医療・介護にかかわる多くの若手の皆様の学びのための教材として作成しています。
膝関節や股関節の障害や問題は、非常に多くの方に見受けられます。臨床や現場でも関りが多いため、少しでも対象者の機能回復の一助になればと思っております。

【概要】
①「変形性膝関節症の疼痛原因と機能回復への導き」
変形性膝関節症を含む膝関節痛は多くの方を悩ませる症状であり、我々セラピストとしても関わる頻度は非常に高いと言えます。また、それに対する評価やアプロ―チも様々な著書や研究を見かけますが、問題解決は決して容易ではありません。
保存療法には限界があると言われる変形性膝関節症ですが、手術はあくまでも最終手段です。その限界を先延ばしにしたり、少し限界突破させることは可能と考えます。こんなに膝のことを触って、悩んで、考えて、取り組んでるのになぜ一向に痛みが解消しないのか。その答えを導き出す１つの方法論として、臨床におけるエビデンスを踏まえた効果的な介入について解説しています。
『原因は膝にはない。』

②「股関節の機能障害とその機能再建」
股関節は下半身としては最上位に位置し、上半身である体幹と骨盤帯を支えつつ、ダイナミックに可動することで、身体を安定させながら移動させる下半身機能を担っています。股関節機能のポイントとして、まずは「可動性・運動性」が重要であり、次に荷重下での「動的な支持性」が重要と考えます。なんらかの要因でこれらが障害されることで全身性に運動のエラーが発生し、別部位に二次的に力学的ストレスが加わることが多いです。骨盤帯と大腿骨の関係性、股関節周囲筋のエビデンスを踏まえた筋機能の紹介、歩行時の股関節機能など実例を紹介しながら、具体的な股関節機能の再建のためのアプローチについて動画を多く用いて解説しています。