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閲覧数:17501 2022年08月04日 [更新] 修正 削除 不適切申告
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6:バイザーPT更新日:2022年08月04日 12時51分
ひねくれPTさんご返信ありがとうございます。
お忙しい中、ここまで丁寧にご回答頂き、非常に感謝致します。
若いPTさんからのご連絡とてもありがたいです。
まずはやはりCCSですよね。これは今までにない概念であり、勉強していますが非常に難しいなと感じます。
私の実習もひねくれPTさんと同様の実習方式でしたので、急に診療参加型とか言われても戸惑うのは当たり前ですよね。
私の時代は、実習時は徹夜は当たり前。1時間でも寝れたら御の字だと言われていました。
もう愚痴や不満を言う時間もないくらいでした。
でもその経験があるからどんな困難や苦労にも立ち向かっていくことができ、今の地位にたどり着くことができました。
それでもこのような経験は学生さんには押し付けるつもりはまったくありません。
ひねくれPTさんの学生さんに対する介入には脱帽です。よくそこまで介入していくことができますね。素晴らしいと思います。
もし私が学生ならひねくれPTさんのようなバイザーを希望します。本当に学生さんに寄り添った対応をされています。
私にはそこまでの考えはありませんでした。
どうすればPTになった時に有意義な実習だったと思って頂けるかや知識、経験を一定レベルまで達成して頂くことばかりに目がいってました。もっと根本的なところで関わる必要があるのですね。ぜひ今後の参考とさせてください。
臨床実習のバイザーは私のような中年のPTよりもひねくれPTさんのような若いPTの方がうまく行くような気がします。
ひねくれPTさんのような若く、未来のある方がこれからのリハビリテーションを担ってくださると思うと非常に安心します。
この度は貴重なご意見、アドバイスありがとうございました。
今後もさらにいろいろな方からのご回答をお待ちしております。よろしくお願いします。
5:ひねくれPT更新日:2022年08月04日 10時40分
初めまして、回復期を経て今は訪問リハビリとして勤務しております4年目のPTです。
バイザーPT様は同じ職場であれば、大大先輩ですのでコメントの発信も恐れ多く、少し億劫ではありますが、僕くらいの年であれば学生時代の気持ちも、指導者としての意見も交えられるかと思ったためコメントいたします。
悩まれてることに対して、まず私たちのころまではCCSは浸透しておらずいわゆる初日から問診や評価、担当を持たせていただきながら、学院からの課題や研究をしていました。もう睡眠時間なんてあってなかったような実習を経験してきました。
もちろん一番にきついや寝たいや早く終わらないかなといった不平不満ばかりでしたが、いざ実習が終わるとその期間のありえないほどの勉強量や経験は4年たっても忘れることはありませんし臨床でも役に立ち糧となっています。かなり有意義な実習を経験させていただいたと思っています。比較的厳しい実習先でしたので怒られることも多々ありましたが、言われるうちが華、その分考えてくれているという思いで、へこむことはありませんでしたしむしろ躍起になっていました。笑
僕の住んでいる地域でCCSが始まったのは3年前からになり、一個下の後輩君たちですね。僕がCCSで長期実習を持ったのは2年前でそれからは訪問の方へ移籍したので学生さんと関わる機会はなくなったため、現在の実習に対してのシステムやカリキュラムは変わっているかもしれませんが、当時指導者として、自分が経験してきた実習とも比較して一番に思ったのは「退屈」の2文字です。
CCSの①見学②模倣③実施のこの一連の流れは結果から言ってマネに過ぎないと思いました。もちろん、リスク管理や手技について教えたり、回復の過程や評価も一緒に行っていきましたが2ヶ月これを続けていっていいものなのかと僕も当時悩んでいました。
そのため、少し変わっていますが僕は楽しい実習を心がけています。
空いている時間などは学生さんが興味のある分野について聞きだし、整形が好きな子には実際のopeの現場やDrにも協力していただき術式についてDrから説明していただいたり、CVA分野に進みたいと言っていた子には装具についてや脳画像を一緒に勉強したりしました。国試の本を持ってくる子もいたので終了までの少しの間などは一緒にやったりしました。笑 PTの今後について、飽和状態にあるやお金事情など痛いところを突っ込んでくる学生さんもいたので、まぁコミュニケーションの一環として話したり、どんなことでもいいので学生さんと話す時間を増やしました。確かにバイザーPTや自分の時代のように尋常じゃないほどの課題量や睡眠不足で健康を害してしまうまでの実習は問題だと思います。しかし、言われたことだけをやる退屈な実習は、学生さんたちの為になりませんし、1年もたてば忘れるでしょう。話し言葉になってしまいますが、忙しいのはいや、でも退屈もいや、なら楽しいと思ってもらえるような実習、2ヶ月にしようと思いこういう実習を行っています。
4:バイザーPT更新日:2022年08月01日 07時49分
かず様へ。返事が遅くなりましたがご返答ありがとうございます。
これだけ丁寧かつ端的で的確なアドバイス本当にありがとうございます。
私にはまだまだかず様ほどの経験や能力がありませんので本当に参考になります。学校の教員と密に連絡をとることなどこれまでは考えたこともありませんでした。まだまだ学生の目線で考えることができていませんね。そういう意味では私が非常に有意義な思いをさせて頂きました。また一人で2人以上の学生さんを担当するということもこのようなメリットがあるのですね。一人の方が集中して指導しやすいものだと考えておりました。②の指導に関しては私も非常に同感で、ここに関しては厳しく指導してきました。
我々は理学療法士である前に一人の社会人ですからね。就職して患者様の迷惑にならないように、また、同じリハ職の方に対して社会人として迷惑をかけないようにという意味で大切ですよね。
あとは、指導する学生さん側にとって、この臨床実習が本当に有意義なものとなるべく、私がもっと経験をつまないとという思いが強くなりました。自分の意見を押し付けない。このことも本当に難しいですよね。
今回は非常にありがたいご意見、アドバイスを頂きありがとうございました。頂いたアドバイスは必ず指導に生かしていきます。
また、今後もいろいろなアドバイスを頂ければ幸いです。臨床実習もいろいろなやり方があるのと思います。
学生さんからのご意見も待っています。
3:かず更新日:2022年07月30日 23時02分
私は15年以上、PTの学生を指導しています。
実習指導は、私もたくさん悩みながら行ってきましたが、その経験からお伝えします
①実習が有意義になる指導方法
臨床実習においては、各学年の実習において到達目標というものがあります。まずはそれを教員と共有したのちに、学生とも共有します。学生にどういったことを経験したいか、出来る様になりたいかを聞き、目標や目的を共有します。この時、学生によって出来ること、出来ないことの能力差が大きい場合があるため、その実習における到達目標に必ずしも引き上げないといけないということではないことを、教員や学生と共有しておく必要があります。
クリニカルクラークシップについては、チームの一員として学生も参加することで、様々な経験をすることを目的にしています。
問診や検査も大切な技術ですが、様々な周辺業務(平行棒の高さを合わせる、車椅子を押して誘導する、マシンの設定を行う)に積極的に参加させることで、少しずつ出来ることが増えていくと思います。
学生のうちは、出来なくてもいいので、学校ではできない経験をここで積んで出来ることを一つでも増やしていきましょう、と伝えています。
経験が多く積めることや、学生自身が自分の課題を認識できて、それに向けての行動が行えていれば、有意義な実習になっているのではないかと思います。
②指導において注意していること
学生の基礎的態度については、厳しく指導しています。挨拶、言葉遣い、話を聞く態度、感染予防対策など、気になる点があれば、その都度指導します。指導の際は言葉遣いが乱暴にならないように事実を指摘するようにしています。
内容面に関しては、学生が思っている課題と指導者が思っている課題がずれないように毎日、課題のすり合わせをします。経験によって出来たことも伝えますが、現在できていない課題を伝えて、その対策も伝えるようにします。ここが、ずれていると、指導の受け入れも悪くなるので、指導者のみで難しい場合は、学校に連絡して教員からも指導や整理をしてもらっています。態度面に問題があったときも、はやめに学校に連絡して指導してもらうようにしています。そうすることで、早めに軌道修正が行えるので、問題のある学生の場合は、そのように対応することが多いです。
あと、実習時間については、時間外が出ないように課題は、記録の時間を作って、ノートパソコンを持参してもらい、実習時間内に行なってもらっています。家に帰ってからは次の日の検査の準備などは、課題ではなく、自己学習として、行なってもらっています。
検査測定をする際は、指導者の見守り下で行うことはもちろんですが、患者さんに行う前に検査方法が頭に入っているか、実際に学生に行ってもらって確認をしています。そこで出来ていないところはその場で指導した上で、患者さんに行うようにしています。
その他、実習を受ける際は、なるべく複数で受けるようにしています。1人の指導者に基本的には2人の学生がつくようにしています。学生同士で検査測定の確認ができることや、考えなどを整理しあえること、実習にきた際の学生の緊張が1人のときに比べて緩和される、といったメリットがあると思います。
最後に、忙しい臨床業務の中で、学生への指導に時間がとれない場合もあると思います。ですので、学校教員には出来ることと出来ないことは、伝えるようにし、その上で実習を受けるようにしています。学生にも初日に説明します。
実習指導者といっても、指導者の考えが全て正しい、というわけではないので、私はこう考える、という指導者の考えを学生に伝えて、整理してもらうということが多いです。
以上、色々と記載しましたが、一つでも日々の学生指導に参考になることが有れば、幸いです
2:バイザーPT更新日:2022年07月29日 14時59分
spada様 丁寧なご回答ありがとうございます。
同じように苦悩されている方がいると思うだけで励みになります。
ご質問の回答ですが、臨床実習指導者講習会受講しました。確かにCCSの考え方を重点的に行った記憶があります。
私はリモートで受講したためあまり詳しくグループワークができなかったことを思い出しました。
たしかにこれからの実習はこういう風になっていくんですね。すでにそれを実践されているのは尊敬します。
やはり実習は学生さんのためのもので我々が努力してより良いものにしていかなければなりませんね。
すべての実習指導者がspadaさんのようなお考えの方になればそれこそ臨床実習の意義が出てくると思います。
貴重なアドバイスありがとうございます。学生さんと一緒に考えていくことは参考になります。
私も学生さんが卒業した時そう思って頂けるようにできる限りのことをしていきたいと思います。
1:spada更新日:2022年07月29日 14時23分
臨床実習指導者経験者です。
私も昭和生まれのPTですが、自分の頃と違い戸惑う部分も多くありますのでお気持ちお察しします。
具体的なアドバイスではないのですが、一つ質問があります。
バイザーPT様は、臨床実習指導者講習会は受けられましたか?講習の中でCCS(クリニカルクラークシップ)の考え方のロールプレイ的なグループワークがあったかと思います。
その時の内容が、今の実習の大きな流れであると私自身捉えています。
自分達が受けてきた実習スタイルではなく、学生と一緒になって考え、レポートは科さず、自宅での勉強時間が多くなりすぎないように実習時間内にできるだけ解決に導く…文字に起こすと途轍もない大変な労力を必要とするようなことです。
しかし、現在は学生を守り、指導者を守るためにはそのようなスタイルにせざるを得ませんよね・・・
どちらの方がいい実習だったかはそれぞれのやってきた実習によって違うと思うので正解はないと思いますが、学生が「あそこの施設・病院にいってためになったなぁ」と卒業して免許をもらってから思い返せるような実習を心がけたいと日々指導しております。
乱文になりましたが、バイザーPT様と学生が少しでも良い実習にできるようにお祈り申し上げます。
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投稿タイトル:学生さんや実習指導者の方に質問
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