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2016年04月05日: 投稿者：水谷　舞子

亜脱臼のある片麻痺の方の肩外旋動作について

片麻痺で亜脱臼が１横指程ある方の肩外旋動作についてお聞きしたいです。
発症から９ヶ月程度、Br−stage 上肢Ⅲ　手指Ⅲで肩中枢部は低緊張ですが、屈筋群の緊張が高いです。肩の痛みはなく、ご自分で臥位になった際に頭の後ろで手を組む等して肩の外旋動作を行っているようなのですが、亜脱臼している肩に対して問題ないのかどうかをお聞きしたいです。
亜脱臼していなければ外旋の可動域確保のためにも良いかとは思うのですが亜脱臼がある場合はどうなのでしょうか。

閲覧数：30876 2016年04月11日 [更新] 修正削除不適切申告

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antmy1 · Answer 1 · 2016-04-11 16:29:06

脳梗塞片麻痺の方の肩関節亜脱臼というのは、基本的に下方（足側）への亜脱臼と思います。一方、肩関節外旋位（2nd外旋）で脱臼する方向は前方です。つまり、緩んでいる（負担がかかる）関節包の場所がそれぞれ異なります。よって、脱臼だけを考えればそれほど気にする必要はないと思われます。
しかし、脳梗塞で亜脱臼していらっしゃる方は肩関節周囲の筋緊張が著明に低下している（少なくとも腱板が随意的にはきちんと収縮できていない）ことが予想されるため、90°以上の屈曲や外転運動を行うと、いわゆるインピンジメント症候群のようなことが生じ、後に痛みが出ることがあります。なので、実際にやっておられる外旋運動をきちんと評価し、「インピンジが無い、痛みは今後も出ない」と判断されるようであれば行ってもよいのかもしれません。
ちなみに、徒手検査として「load and shift test」や「shoulder apprehension test」、「NeerやHawkins等のimpingement test」等をご参考にして頂くのが良いかと思います。