リハビリテーション専門職向け季刊誌「リハージュ」 が、テーマを一つに絞ったムック本としてリニューアル。シリーズ第1弾として「やってみよう!!シーティング」を発刊した。
“シーティング技術は多様なアプローチの仕方や考え方があるが故に、1つの考え方に固執して独自の"流派"のようなものになってしまいがち。そこで、さまざまな考え方を多角的に取り入れていただきたい” というコンセプトのもと、総勢15名のセラピストによるシーティングに関する知識・技術・工夫を一挙紹介。
セラピストが直接介入していない時間においても、患者、利用者のADL維持向上に繋がることがシーティングの特徴といえる。一方で、時間経過と共に崩れる姿勢を適切に修正して効果を持続するためには、他職種の理解、情報の共有が重要なことは言うまでもない。
同書は、高齢者によく見られる「傾き」「ずれ」などの座位の崩れの評価過程を症例レベルで示されており、全130ページオールカラーで掲載。写真やイラストを多く取り入れて実践内容を紹介する誌面は分かりやすい。
臨床現場でシーティングの工夫を他職種と情報共有する機会が多い方は、プレゼンテーションする上でのヒントが多くある同書を一読されてみては如何だろうか。
今後、出版元の株式会社QOLサービスは「脳卒中片麻痺のリハビリ」「認知症のリハビリ」を同シリーズとして発刊を予定している。