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2018.11.14
腰痛の中でも85%を占めると言われる“非特異的腰痛”に焦点を絞った書籍「痛みの理学療法シリーズ 非特異的腰痛のリハビリテーション」が2018年10月31日に羊土社より発刊した。
本書は海外で確立されつつある「Classification=分類」という考え方をもとに、非特異的腰痛という大きなものをサブグループ化し、それに対応した介入方法を紹介、解説している。
何より、読者として有り難いのは整形外科テストや徒手療法アプローチを動画で学べることである。
徒手アプローチは、セラピストの立ち位置(ポジション)や、手や手指の接触部分、また運動方向の正確性が介入効果に影響を与えることが多い。その点、本書の解説動画では細かく説明がされており、繰り返し再生できるので学びも深い。
「全ての慢性腰痛=心理面や考え方の歪みによって生じる、と極論で考えている人もいるかもしれませんが、全ての慢性腰痛がそこに分類されるわけではありません。なかにはメカニカルストレスが継続的に生じていて腰痛を繰り返すことが慢性化している場合があります。その場合は、厳密に述べると繰り返される急性腰痛であり、それは理学療法士が得意としている動作や機能的な問題点を見つけ出すことで解決することが可能です。」と編集の三木貴弘氏は語る。
この書籍で非特異的腰痛を学び、1人でも多くの腰痛患者が救われることを願っている。
■書籍詳細
「痛みの理学療法シリーズ『非特異的腰痛のリハビリテーション』」
2018年10月31日発刊
監修:赤坂清和,竹林庸雄
編集:三木貴弘
本体5,200円+(税)
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