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2018.06.01

川平法の治療技術を応用!リハビリ機器「Cocoroe AR2」開発


モーションコントロール技術を強みとする安川電機が、上肢の自動運動をサポートし反復訓練ができる上肢リハビリ装置「CoCoroe AR2」を開発した。

注目すべきは、促通反復療法の川平法で有名な川平和美氏の協力のもと「電気刺激」と「振動刺激」を応用した機器開発を進めた点である。

「CoCoroe AR2」は、手首から腕にかけて専用の装具をつけて機器の上部から吊るし、訓練用スイッチを押す反復動作のなかで筋収縮を学習する仕様。



同機器は、上肢の免荷量を50gごとに微調整ができ、脱力に伴う上肢の落下を制御する「落下ショック緩和」機能も搭載されるなど脳卒中者が活用し易いように配慮がみられた。

訓練内容は、「リーチング」「口元リーチング」「肩内旋外旋」など登録されている6パターンから選択することが可能だが、まるで電動自転車を漕いでいるかの様なサポート感のある「フリー」設定が特に使い勝手がよく感じた。リーチ範囲に限定されず、随意の自動運動にアシストが加わる「フリー」設定であれば、ペグなどと組み合わせるなど活用幅が広がる。



同機器を開発した安川電機は、講師に川平和美氏を招いて「促通反復療法セミナー」を各地で開催している。参加費は無料としているため、川平法に興味のある方は参加されてみては如何だろうか。

「CoCoroe AR2」の、免荷量がどれくらいで、どの程度の刺激を、どのタイミングに入力するかを明確に設定できること、また、対象者の回復の状態に応じて設定を定量的に変更できることはロボットの強み。関連する結果をデータとして記録することは、アウトカム評価という視点からも重要となる。現在開発中の新製品にも期待したい。



【 今後のセミナー開催予定 】
 6/23:セミナー@大阪 
 7/21:セミナー@盛岡 
 7/28:セミナー@東京(田町) 
 8/25:セミナー@広島 
 9/29:セミナー@高松 



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参考:「CoCoroe AR2」紹介サイト(安川電機HP)
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