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2018.03.20
理学療法士、作業療法士の給与水準は過去20年で上がっていないことが、財務省が示す社会保障に関する資料で提示された。
財政制度分化会の資料によると、1995年の給与水準を100%として医師126.6%、薬剤師117.2%、看護師は111.7%とそれぞれ上昇傾向を認めている。一方、作業療法士は100.2%と20年前と比較し変化なく、理学療法士に関しては97.6%と給与が低下していた。
この資料は、昨年に診療報酬の改定率を巡った議論で財務省が提示したものだ。医療機関の人件費は概ね上昇を続けてきた一方で、民間企業は医療従事者のように順調に給料が上がっていないことから、「診療報酬改定ではマイナス改定にすべき」というのが財務省の主張だった。
医療関係職種の給料水準については医師、看護師、薬剤師においては給料水準を高めている傾向が伺えるが、理学療法士、作業療法士においては、この20年間で給料水準は上がっていない。この原因については、理学療法士等が近年に大きく増加していることにより、平均年齢の低下が給与水準を押し下げることも少なからず影響されると考えられるが、給与水準が上がらない状況については深刻な課題と言える。
■参考資料:財政制度分科会(平成29年10月25日開催)資料 社会保障について②(PDF)
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