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2017.07.29
国立精神・神経医療研究センターの寄本氏らは一方向弁を利用した最大強制吸気量(Lung insufflation capacity : LIC)を活用した呼吸トレーニング機器「LIC TRAINER」を医療ベンチャーと共同開発した。
胸郭の柔軟性を維持、また拘束性換気障害に対する呼吸理学療法として、強制吸気換気量(Maximum Insufflation Capacity : MIC)が実践されている。MICは強制的に患者が最大に吸気し息止めできる量を測定可能であり、この方法を獲得すると呼吸筋が低下していたとしても有効な咳嗽力が得られるため推奨されている。
しかし、MICは息止め能力が不可欠であるため、陽圧に慣れていない患者や球麻痺を呈するALS患者、また気管切開をした患者等の呼吸障害が進行した患者には実施できないという課題があった。今回、開発された「LIC TRAINER」は息止めができなくても内蔵されてる一方向弁があることでMIC以上の効果が得られるとしており、安全かつ幅広い患者に使用されることが期待される。
参考資料:「LIC TRAINER」製品紹介(カーターテクノロジーズHP)
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