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2016.05.30
国立長寿医療研究センターは12日、後期高齢者には生活習慣病の発症予防より重症化予防や「フレイル」の進行予防が重要と指摘する研究報告書を公表した。
報告書では、特性に応じた適切なアセスメントと、介入支援の必要性を提言。今後、広域連合が実施することが望ましい保健事業のガイドライン試案も提案した。
フレイルのアセスメントツールとしては、介護保険の介護予防事業に導入されエビデンスもある 25 項目の「基本チェックリスト」の活用が望ましいと言及。その他の要素として運動機能をみる歩行速度や指輪っかテスト、認知機能検査などの追加も必要とある。
また、フレイル悪化の要因となる低栄養について、高齢者への支援が十分に実施されていないと問題を提起。国や自治体などに対して、管理栄養士や保健師などの専門職によるアプローチを充実させるように促している。
関連サイト:健康長寿医療研究センター フレイル部(HP)
関連資料:後期高齢者の低栄養防止等の推進について/厚労省(PDF)
「フレイルの診断基準について」/国民健康保険中央会(PDF)
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