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発足は、先の大戦によって世界の国々や人々が引き裂かれてしまい、戦争負傷者やさまざまな疾病による障碍者が世の中を荒廃させている状況のなかで、早急に世界中の理学療法士をとりまとめる必要性があり、 1948年に15カ国の代表者がロンドンに集い、国際的なPTの組織を作るべきだとの結論に達し、その後、オーストラリア・カナダ・イギリス・ニュージーランド・アメリカ合衆国など11カ国の創立メンバーによりWCPT設立の運びとなりました。1951年9月8日にコペンハーゲン(デンマーク)にて設立総会が開催され、翌1952年にWHOとの公式な関係を持つようになり、1958年にはUNICEFとの協議資格を得るなど国際社会のなかでも認められる組織となりました。
第1回国際学会および第2回総会が1953年にロンドン(イギリス)にて開催され、以後4年ごとに世界各地で開催されています。 1966年に110名の理学療法士で設立された日本理学療法士協会(Japan Physical Therapy Associtation : JPTA)は、1974年にWCPTに加盟し、1999年にはアジア地区で初となる第13回WCPT学会・総会を主催しました。
WCPTの加盟国は1970年代と1990年代に特に増え、2007年に10カ国が加わったことで101カ国となり、今日では世界5地区・106カ国の350,000名もの理学療法士からなる大規模なNPOです。
整形外科疾患や小児の療育、スポーツ理学療法など、7つの専門分野にサブグループとして分岐し、さらにいくつもの専門領域ごとに組織化されています。
WCPTには、理学療法士が運動や動作の専門家であること、肥満や心疾患・糖尿病・呼吸器疾患や癌との闘いにおいて中心的な存在となり得ることなどを啓発する役割があります。
人々が健康に動いて活動するためには、理学療法士の専門性が重要な役割を担うという認識を高めることを目的に、設立総会のあった9月8日を『世界理学療法の日(World Physical Therapy Day)としました。
2007年からは特に力を入れ、“Movement for Health ”(健康のための運動)というテーマのもと、世界各地でこの日を中心に理学療法の推進に取り組むよう支援しています。2009年には加盟国の3分の1ほどがイベントなどを執り行いました。
今年も、心疾患・糖尿病・高血圧症などの生活習慣病や障碍との闘いにおける理学療法士の役割についての認識を高めるべく、さまざまな取り組みがなされています。
次回のWCPT学会は2015年です。
■関連サイト
・WCPTのホームページ
・WCPTのホームページ:世界理学療法の日e-update
・Facebook:WCPT
・Congress Updates で、WCPT201
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