東日本大震災の影響を受けて、平成24年診療報酬、介護報酬のダブル改定の審議が大きく遅れている。日本医師会は5月19日に細川厚生労働大臣に同時改定を見送るべきと申し入れを行った。東日本大震災の復興にむけて巨額な財源が必要なことから平成24年に改定が行われた場合はプラス改定の見通しはなくかなり厳しい改定が予測される。
震災という未曾有の危機であり国難な状況では、マイナス改定は止む終えないというセラピストの声もある。しかし、今回の改定は6年に1回の医療保険、介護保険を抜本的に見直す大きな改訂となるわけで、今後の将来のリハビリテーションの姿を決定付ける改定となると言っても過言ではない。だから、単に点数が上がる下がるの議論ではなく、しっかりとしたリハビリテーションが提供できる土台や骨格となる改定である必要がある。
今後、リハビリテーションを必要とされる場面は確実に増える、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の役割は大きい。リハビリを受ける方はもちろんであるが、リハビリを提供する側も必要とされるリハビリをしっかりと提供できる体制が前提となる制度改定が必要。今後の動向に注意していきたい。
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