【はじめに】
我が国は労働人口が減少し、かつ、労働者の平均年齢が増加していることが社会課題となっています。そのため労働災害の増加や労働生産性の低下などが危惧されています。
2024年3月に公開された、産業医を対象とした調査(参考文献①)では、「転倒災害予防」「筋骨格系障害予防/対策」「高年齢従業員の労働災害防止対策」が、”課題意識はあるが取り組めていない課題”であることが示唆されています。
労働者の高齢化に伴い、さらに課題は深刻化していくことが予想され、産業保険・健康経営分野においても、セラピストを含めた多職種での連携が重要になってきます。
【セラピストが産業保健・健康経営分野で関わる上で必要なこと】
セラピストが産業保健・健康経営分野で益々活躍していく可能性は大きいと感じます。一方で、多職種で連携するにあたり、産業保健・健康経営分野の知識を習得しているセラピストが十分とは言えないことが現状です。
理学療法士を対象とした調査(参考文献①)では、産業保健や健康経営に関する体系的な学習経験を有する割合は11%という結果でした。
セラピストが多職種と連携するためには、産業保健の変遷や法律、現在の課題、健康経営等について体系的に学習することが求められています。
セラピストとして医療、介護現場で多くの方に寄り添い、リハビリテーションを提供してきた皆さん。今、産業保健・健康経営分野でそのスキルを発揮できる場が広がっています。
また、家庭を持ち、子育てと仕事の両立を目指すあなたにとって、より柔軟で長期的に続けられるキャリアパスが、産業保健・健康経営分野にはあるかもしれません。
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【▼ 参考文献】参考文献①日本理学療法士協会 産業保健・健康経営における課題と理学療法士活躍の可能性に関する調査事業報告書 2024.3.31
この記事を書いた人
株式会社バックテック
肩こり・腰痛対策支援サービス ”ポケットセラピスト” を運営。
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