10月10日は「世界メンタルヘルスデー」(World Mental Health Day)です。この日は、メンタルヘルスの重要性を広く認識し、精神的健康の促進と理解を深めるために設けられた国際記念日です。世界保健機関(WHO)や国際精神衛生連盟(WFMH)の主導のもと、世界中で様々なイベントやキャンペーンが開催されています。
2024年のテーマは「今こそ職場でメンタルヘルスを優先しよう」。職場でのメンタルヘルスケアの重要性を強調するとともに、ストレスや不安、うつ病などの精神的な問題を抱える労働者への対応には「つながりをもつ」ことが重要であると伝えています。
日本においても、令和6年度の厚生労働白書で「こころの健康」が主要テーマとして取り上げられ、職場や地域社会でのメンタルヘルスケアの必要性が一層強調されています。ストレスチェック制度はすでに導入されていますが、今後は労働者が50人未満の事業所にも義務化を拡大することが議論されています。
「世界メンタルヘルスデー」に合わせて、病院や企業、スポーツメーカーなどが積極的にイベントや啓発活動を行っており、脳や心の疾患に対する理解を深める「シルバーリボン運動」などの取り組みも注目を集めています。
WHOは、世界メンタルヘルスデーの特設ページで「職場におけるエビデンスに基づくアプローチと介入策に努力と資源を投入することで、私たちは、すべての人が職場においても人生においても成功する機会を確保することができます。より健全な未来のために、今日から行動を起こしましょう」とメッセージを呼びかけています。
引用・参考
■ 世界メンタルヘルスデー2024特設ページ(厚生労働省HP)
■ 世界メンタルヘルスデー(WHO)
■ シルバーリボン運動 公式サイト(シルバーリボンジャパンHP)
■ 特定非営利活動法人シルバーリボンジャパン