理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が集うリハビリ情報サイト

PT-OT-ST.NET

トピックス

2024.09.30

日本言語聴覚士協会、新会長に内山量史氏が就任

日本言語聴覚士協会は、2005年より10期19年にわたり会長を務めた深浦順一氏が退任となり、 2024年5月25日より新会長として内山量史氏が就任した。

2000年に発足した同協会は現在2万1000人を超える会員が所属。同協会は言語聴覚士の職能団体として、ことばによるコミュニケーションや飲み込みに問題を抱える方々に専門的なサービスを提供し、その方々の生活の質の向上と社会参加を支援することを目的に活動している。

言語聴覚士は、言語聴覚療法の質を担保する生涯学習システムや担い手の確保、“活き活きと働く”環境の整備などに力を入れており、乳幼児から高齢者までライフステージの全てにかかわる専門職として地域社会へ貢献している。

今回、新会長に就任した内山量史氏より、今後の展望についてコメントをいただいた。




2005(平成17)年度より常任理事、副会長を19年経験し、今年度より会長に就任いたしました内山量史と申します。深浦順一前会長の19年間は広報・職能部門を中心に協会事業に従事し、広報関連ではそれまでの白黒の定期刊行物であった協会ニュースをカラー化し、情報誌として発行することができました。

会員への情報発信にはまだまだ課題がありますが、ホームページのリニューアルも行い、学生向けのサイトも開設しました。国民への言語聴覚士の認知度向上を図るために芸能人インタビューなども実現しました。深浦順一前会長には関連団体との強固な連携の礎を築いていただき感謝の念に堪えません。

その甲斐あって制度対策では日本理学療法士協会、日本作業療法士協会との連携をはじめ全国リハビリテーション医療関連団体協議会に職能団体として要望事項を提出できるようになり、診療報酬において多くの言語聴覚士の職名追記を果たすことができました。

また医師の働き方改革におけるタスクシフト/シェアでも本協会の要望を中心となって実現しました。これまでの19年間で様々な経験を積んできましたが、これからの協会が果たすべき役割を考えるとまだまだやるべきことは山積しており、会長としての重責を改めて感じる毎日です。

本協会が社会において果たす役割は、国民の保健・医療・介護・福祉・教育の増進に寄与すること、言語聴覚士の資質の向上及び知識・技術の研鑽に努めると共に、言語聴覚障害学及び言語聴覚療法の普及・発展を図ることです。

その目標を実現するためには①必要な方に必要な言語聴覚療法が提供できる制度対策や調査、②言語聴覚療法の質を担保する生涯学習システムの充実(講習会、研修会、学会の開催、研究助成)、③言語聴覚士が将来も持続可能な職業となるための担い手の確保(若い世代への広報活動)、④言語聴覚士が“活き活きと働くことのできる”環境の整備(処遇改善、出産子育てや介護に伴う離職の防止)、⑤本協会と都道府県士会への入会促進、⑥地域社会への貢献など様々な事業に力を注いていかないといけません。

子どもから高齢者までライスステージの全てにかかわる専門職として国民から信頼される言語聴覚士であり続けるためにも本協会と都道府県言語聴覚士会、それに言語聴覚士学校養成所、現場で働く言語聴覚士が強固な連携を図り、全世代型社会保障制度の中で誰もが暮らしやすい社会の実現に向けて進んでいきたいと思います。

皆様の温かいご支援とご協力を賜ることができれば大変幸甚に存じます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

引用・参考
◾️日本言語聴覚士協会について 会長挨拶(日本言語聴覚士協会HP)

関連タグ
日本言語聴覚士協会
PT-OT-ST.NET:LINE公式アカウント「最新ニュースをLINEでお届け」友達追加

この記事が気に入ったらいいね!しよう

もっと見る 省略する

情報提供

ページ上部へ戻る