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2024.07.04
【事業背景】
自動車事故による重度の脊髄損傷者が、急性期から回復期までの病院における治療により機能改善が図られた場合であっても、病院退院後、その改善効果を維持し、さらなる改善に つなげていくためには、継続的なリハビリを実施していくことが必要不可欠とされている。
しかしながら、現状として、回復期を経過した後の維持期・慢性期において十分なリハビリテーションを受けることができる病院や施設等は少なく、結果的に転院を繰り返さざるを得ない場合が多いとの自動車事故被害者やその家族からの声があがっているところ。
【事業概要】
上記に対応するため、自動車事故による重度脊髄損傷者の方を対象として、急性期、回復期で十分なリハビリテーションの機会が得られなかった方で、機能障害を残したまま暮らしているが、ADL(日常生活動作)を改善したい方やリハビリテーションを中断すると再び機能が 損なわれてしまう方に対して、十分にリハビリテーションを受ける機会を確保するための専用病床の設置・運営を試行的に取り組むとともに、各病院における治療・看護・リハビリの提供の成果や課題を検証し、将来においてよりよい環境整備を目指します。
【対象となる方】
自動車事故により脊髄を損傷し、急性期病院による治療が完了している等、リハビリテーションによる治療が可能な状態であって、日常生活自立度が脊髄障害自立度評価法(Spinal Cord Independence Measure Version III : SCIM-III。)による点数で20点以下※であり、治療及び常時の介護が必要である方。
(※ SCIM の20点以下というのは、個人差があるものの、概ね脊髄を損傷し生活全般において全介助が必要な方が該当します。なお、SCIMによる評価につきましては、専門家の判断が必要であるため、各病院にお尋ねください。)引用:独立行政法人自動車事故対策機構プレスリリース
引用・参考:
■ NASVA「自動車事故による重度脊髄損傷者受入環境整備事業(モデル事業)」の受託開始について(愛仁会リハビリテーション病院HP)
■ 重度脊髄損傷受入環境整備事業(モデル事業)がスタート(独立行政法人自動車事故対策機構HP)
■ 重度脊髄損傷 2年入院可に…高槻のリハビリ病院(読売新聞オンライン)
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