3Dプリンターを活用して障がい者の自助具を作れるプラットフォーム「COCRE HUB (以下、コクリハブ)」が、社会課題の解決やSDGsの達成へと地道に行動する人たちを応援する「SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞」(SDGs岩佐賞)の第4回受賞者に選ばれた。
コクリハブは、一般社団法人ICTリハビリテーション研究会とファブラボ品川
※1が協働し開発。大量生産では叶えられない個別性のある自助具の提供を目的に 3D プリントファイルの共有、パラメトリック (寸法調整) サービス、コラボレータマップによる身近な協力者の検索機能が実装されている。
コクリハブは現在約200の自助具モデルを掲載。誰でも無料でダウンロードできるため、3Dプリンターがあれば自助具を安価に手に入れることができるとしている。その他、3Dプリンターの活用を始めたい・伝えたい方々に便利な学習コンテンツや、導入・作成事例も共有している。
同研究会は2018年より3Dプリンターで自助具を作る意義を伝えるためワークショップを開催し、これまで約3600名が参加した。
片麻痺の方や障がいを持つ方にとって、自助具は「できなかったことをできるように」する助けとなる。一方で、個人の特性に合わせた自助具の提供が求められる。
自助具を手作りで制作する際に生じる、採算性や個別対応へのコスト面の課題解決に向けてコクリハブが一助となり、作業療法士などによるアプローチに更なる発展をもたらす可能性がある。
※1 ファブラボ品川
FabLab(ファブラボ)は、デジタルからアナログまでの多様な工作機械を備えた、実験的な市民工房のネットワーク。個人による自由なものづくりの可能性を拡げ、「自分たちの使うものを、使う人自身がつくる文化」を醸成することを目指している。(
FabLab Japan HPより)
ファブラボ品川は、世界で唯一作業療法士がいる工房とされており、一般社団法人ICTリハビリテーション研究会代表の作業療法士、林園子さんがディレクターを勤めている。
引用・参考:
■ 【福祉の部】3Dプリンター活用し、障害者の自助具を ICTリハビリテーション研究会(朝日新聞SDGs ACTION!)
■ 「COCRE HUB | コクリハブ」 公式サイト
■ ファブラボ品川 公式サイト
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