奈良県教育委員会は、奈良市の小学校に言語聴覚士を配置する方針を示し、令和7年度の募集要項を公開しました。
「個に応じた指導のより一層の充実を図るため、発達支援推進教員選考を新設した」としており、小学校に言語聴覚士を採用するのは全国でも数少ない事例となります。
発達支援推進教員のうち、小学校の採用枠は「言語聴覚士」免許を所有する者とされています。発達支援推進教員は専門教室で自閉症や学習障害、ことばによるコミュニケーションに困難がある子どもを対象に指導・訓練を行う予定です。
言語聴覚士を小学校に配置することは、障害や病気で通常の学習・生活が難しい子どもが、支援を受けながら一般の学校に通うことを支えることを目的とした取り組みです。奈良県は、言語聴覚士配置した後の状況を踏まえ、将来的に採用人数を増やし、県内の小学校へ言語聴覚士を常勤で配置することも目指すとしています。
専門性を備えた教員として小学校に言語聴覚士が採用されることは、支援を要する子どもにとってもコミュニケーションの改善や、小学校生活の交友関係の悩みや学習意欲の向上に繋がり、楽しく学校生活を送れることが期待される先駆的取り組みです。
令和7年度 奈良県公立学校教員採用候補者選考試験概要
1. 応募資格
出願には共通受験資格と個別受験資格を満たしている必要がある。(共通受験資格については募集要項参照 ※1)
発達支援推進教員選考の個別受験資格
【小学校を受験する場合】 国家資格「言語聴覚士」を有する人
【特別支援学校、実習助手を受験する場合】 国家資格「作業療法士」を有する人
資格については、令和7年3月31日までの取得見込みを含みます。
2. 募集人数
採用予定者数は4月中旬公表予定
3. 出願期間と結果発表
出願期間:令和6年4月26日(金)9:00〜5月20日(月)17:00
結果発表:
・1次試験 7月10日(水) 奈良県ホームページ掲載及びメール通知
・2次試験 9月6日(金) 奈良県ホームページ掲載及び文書通知
教員募集パンフレットより
引用
■ 令和7年度教員採用試験の受験案内について(奈良県公式HP教職員課)
■ 再来年度から奈良市の小学校に言語聴覚士を常勤で配置へ(NHK NEWS WEB)
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