神奈川県理学療法士会は、理学療法に関連する研究活動を支援する「研究助成金」の募集を開始し、助成金獲得のチャレンジを支援している。
同士会の研究支援部は、若手会員や研究初学者の研究活動が促進されるよう、日々の臨床課題から研究課題に落とし込むための考え方や、助成金獲得の秘訣などを資料で公開。研究活動を支援し、多くの患者がEBMに基づくリハビリテーションや理学療法の恩恵を享受できることを目指している。
研究助成金は、研究に要する機器備品費や対象者の交通費及び謝金、データ収集や調査目的の旅費、機器レンタル費などに使うことができる。
これまでに34名が研究助成金を活用し、学会発表や論文等で成果が公表されている。
本助成金事業を通じて、現場での経験や課題解決のための研究が創発され、研究活動の後押しになることが期待される。
「研究助成金」助成概要
助成対象: • 神奈川県理学療法士会(以下,本会)の会員が行う研究
• 本会の会員を含むグループが行う研究
助成公募締切:2024年5月31日まで
助成件数:5件程度
助成金額:1件あたり上限10万円
応募要項:(神奈川県理学療法士会HPより要ダウンロード)
https://pt-kanagawa.or.jp/members/ptinfo/11140/
【成果報告の方法】
①神奈川県理学療法士学会での発表
②神奈川県理学療法士会発行の「理学療法技術と研究」に研究助成報告書の掲載
③論文投稿
*上記のいずれか1つの報告で良い!
これまでCOVID-19感染症のパンデミックを受けて、研究遂行が困難な事例を除き、受給者全員が①〜③のいずれかの1つの方法で成果報告に至っている。
【過去採択事例】
・脳卒中患者における身体活動量計の妥当性検証
・電気刺激による筋収縮が筋膜滑走性に与える影響〜超音波診断装置による評価〜
・人工膝関節置換術後の身体活動強度と身体機能、破局的思考の関係性について
・歩行速度調整課題が体幹安定性に与える影響
・脊髄損傷患者における院内心停止:スコーピングレビュー
※上記の研究内容は直近3年間の事例の一部である
【アンケートのご協力をお願いいたします】
紹介資料の最後に理学療法士向けのアンケートを用意しています。QRコードで読み取り、回答をお願いいたします。
引用:令和6年度研究助成募集について(神奈川県理学療法士会HP)