厚生労働省は、日本医師会と共同して「
賃上げに関する診療報酬改定&マイナ保険証の利用促進に関するオンラインセミナー」を開催し、令和6年度診療報酬改定の賃上げに関する説明資料と、ベースアップ評価料計算支援ツールを同省ホームページで公開した。
今回の医療従事者の賃上げ分の報酬は、病院や診療所の場合は、令和6年度診療報酬改定で新たに新設された「ベースアップ評価料」として、初診時や再診時、入院料に合わせて算定することになる。
ベースアップ評価料の算定額については、賃上げ対象職種となる給料総額を計算し、その給料総額の2.3%相当となるように設定される。算定額は全て賃上げに充てることが重要と厚生労働省は説明している。
ベースアップ評価料を算定する医療機関等は、施設基準の届出に合わせて、賃上げに係る計画書及び報告書を地方厚生(支)局に提出が必要とされている。(
参考:厚労省説明資料より「医療従事者の賃上げのスケジュール10頁」)、また、厚生労働省はベースアップ評価料計算支援ツールを公開している。
医療従事者の賃上げについては医療機関ごとに賃金引き上げの計画の作成、計画に基づく労使交渉等、計画に基づく給与規程の改正、施設基準の届出などの手続きが必要となっており、是非とも令和6年度診療報酬改定の対応に向けて、参考にして頂きたい。
厚生労働省:賃上げ等に関する診療報酬改定&マイナ保険証の利用促進に関するオンラインセミナー
厚生労働省より公開された資料に合わせて、PT-OT-ST.NETの診療報酬改定特設サイトも情報掲載を進めています。制度改定に向けた準備にご活用ください。