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2024.01.12

【診療報酬】疾患別リハ料の要件見直し等、R6改定の議論を整理 ー 中医協



厚生労働省は12日、中医協・総会にて、令和6年度診療報酬改定に係るこれまでの議論の整理(案)を提示した。

改定項目の目次となる「議論の整理(案)」では、リハビリテーションに関連する項目として、処遇改善、回復期リハビリテーション病棟入院料の評価体系の見直し、疾患別リハビリテーション料について要件の見直し、早期リハビリテーション加算について評価の見直し等について考えが示された。

今後、パブリックコメント等を経て、具体的な改定内容となる「個別改定項目」について議論を詰めていく予定。


以下、リハビリテーションに関わる事項を一部抜粋

I現下の雇用情勢も踏まえた人材確保・働き方改革等の推進

I-1医療従事者の人材確保や賃上げに向けた取組

(1)看護職員、病院薬剤師その他の医療関係職種について、賃上げを実施していくため、新たな評価を行う。


I-6医療人材及び医療資源の偏在への対応

(6)医療資源の少ない地域に配慮した評価を適切に推進する観点から、回復期リハビリテーション病棟入院料について、評価体系を見直すとともに、地域包括ケア病棟入院料2及び4並びに在宅療養支援診療所及び在宅療養支援病院について、要件を見直す


IIポスト2025を見据えた地域包括ケアシステムの深化・推進や医療DXを含めた医療機能の分化・強化、連携の推進

II-2生活に配慮した医療の推進など地域包括ケアシステムの深化・推進のための取組

(1)高齢者の救急患者をはじめとした急性疾患等の患者に対する適切な入院医療を推進する観点から、高齢者の救急患者等に対して、一定の体制を整えた上でリハビリテーション、栄養管理、入退院支援、在宅復帰等の機能を包括的に提供することについて、新たな評価を行う

(5)医療機関と介護保険の訪問・通所リハビリテーション事業所のリハビリテーションに係る連携を更に推進する観点から、疾患別リハビリテーション料について要件を見直す

(6)退院時のリハビリテーションに係る医療機関と介護保険の訪問・通所リハビリテーション事業所との間の連携により、退院後早期に継続的で質の高いリハビリテーションを推進する観点から、退院時共同指導料2について要件を見直す

(8)入退院支援における、関係機関との連携強化、生活に配慮した支援の強化及び入院前からの支援の強化の観点から、入退院支援加算1及び2について要件を見直す。

(12)適切な在宅復帰支援を推進する観点から、地域包括ケア病棟入院料の評価について、入院期間に応じた評価体系に見直すとともに、地域包括ケア病棟を有する医療機関が提供する在宅医療等の実績を適切に評価する観点から、訪問看護に係る実績の基準を見直す。

(13)地域包括ケアの深化及び推進に向け、地域包括ケア病棟における効果的な入院医療の提供を更に推進する観点から、地域包括ケア病棟の要件を見直す。

(15)医療保険のリハビリテーションと障害福祉サービスである自立訓練(機能訓練)の円滑な移行を推進する観点から、病院・診療所が自立訓練(機能訓練)を提供する際の疾患別リハビリテーション料等の要件を見直す


II-3リハビリテーション、栄養管理及び口腔管理の連携・推進

(1)急性期医療におけるADLが低下しないための取組を推進するとともに、リハビリテーション、栄養管理及び口腔管理の連携・推進を図る観点から、土曜、日曜及び祝日に行うリハビリテーションを含むリハビリテーション、栄養管理及び口腔管理について、新たな評価を行う

(2)重症者に対する早期からの急性期リハビリテーションの提供を推進する観点から、病態に応じた早期からの疾患別リハビリテーションについて新たな評価を行うとともに、早期リハビリテーション加算について評価を見直す

(3)NDB・DPCデータにより疾患別リハビリテーションの実施者ごとの訓練実態が把握可能となるよう、疾患別リハビリテーション料について、実施者を明確化した評価体系に見直す

(4)大腸癌、卵巣癌及び膵癌の患者に対する術前の呼吸器リハビリテーションに係る有効性のエビデンスを踏まえ、呼吸器リハビリテーション料の要件を見直す

(5)療養病棟入院基本料について、以下の見直しを行う。
 ④適切なリハビリテーションを推進する観点から、要件を見直す


(8)回復期医療・慢性期医療を担う病院における歯科の機能を評価し、リハビリテーション、栄養管理及び口腔管理の一体的な取組を推進する観点から、以下の評価を行う
①回復期リハビリテーション病棟等に入院する患者に対する歯科医師及び歯科衛生士による口腔機能管理及び口腔衛生管理について、新たな評価を行う。
②回復期等の患者に対する口腔機能管理の実績を評価する観点から、地域歯科診療支援病院歯科初診料について要件を見直す。

(13)より質の高い回復期リハビリテーション医療を推進する観点から、回復期リハビリテーション病棟の要件及び評価を見直す


III安心・安全で質の高い医療の推進

III-3アウトカムにも着目した評価の推進

(1)データに基づくアウトカム評価を推進する観点から、入院患者のデータ提出に係る実態を踏まえ、データ提出加算の評価及び要件を見直すとともに、データ提出加算に係る届出を要件とする入院料の範囲を拡大する

(2)より質の高いアウトカムに基づいた回復期リハビリテーション医療を推進する観点から、回復期リハビリテーション病棟の要件及び評価を見直す。

(3)回復期リハビリテーション病棟における運動器疾患に対してリハビリテーションを行っている患者については、1日6単位を超えた実施単位数の増加に伴うADLの明らかな改善が見られなかったことを踏まえ、運動器リハビリテーション料に係る算定単位数の上限が緩和される対象患者を見直す



引用:中央社会保険医療協議会 総会(第578回)議事次第(厚労省HP)
これまでの議論の整理(案)について(PDF) 

厚生労働省より公開された資料に合わせて、PT-OT-ST.NETの診療報酬改定特設サイトも情報掲載を進めています。制度改定に向けた準備にご活用ください。


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