セラピストに欠かせない測定器具「ゴニオメーター」のストレスを解消した、「カチカチゴニオ」を大阪府立大学と株式会社テクノライジングが共同開発。
なぜカチカチなのか?従来のゴニオメーターとは何が違うのか?実際に使用されているのか?など、開発元である株式会社テクノライジング代表の水野さんにお話を伺いました。
ゴニオメーターの課題
開発者:株式会社テクノライジング代表 水野 敏雄 さん
セラピストなら学生時代から誰しもが触れるゴニオメーターですが、これまでのステンレス製のゴニオメーターにはこんな問題がありました。
・計測時に止まらないので,片手で正確に測るのが難しい
・計測後,読み取るまでの間にゴニオメーターがずれてしまう
・重くて片手での操作が難しい
・時間がかかる
ゴニオメーターを使いこなすこともセラピストにおいて取得すべき技術の一つと捉えられますが、誰でも、早く、正確に測れるゴニオメーターは魅力的です。
これらの問題を解決した「カチカチゴニオ」の特徴や実際に理学療法士が使用してみた感想をご紹介します。
カチカチゴニオ最大の特徴
理学療法士、作業療法士なら誰しもが学生時代から触れるステンレス製のゴニオメーター。
ですが、重い、メモリを読もうとすると動いてしまうなど、操作に悩まれた方も多いのではないでしょうか。
「カチカチゴニオ」は3つの特徴を兼ね備えており、それらの悩みを一気に解決します。
例えば、5度刻みの目盛でカチッと静止するため片手でも安定して測定が可能になり、目盛に溝があるため数字も見やすくなっています。関節可動域(ROM)の測定時間の短縮かつ正確さを求め開発された新しい形のゴニオメーターです。
ステンレスではなくアルミニウムを使用しているため、プラスチック製のように女性でも片手で操作できるくらい軽く壊れにくいことがポイントです。
カチコチゴニオサービスサイトより引用
実際に、一般的なゴニオメーターと「カチカチゴニオ」を使って、理学療法士が比較検証を行いました。
その内容を動画で紹介していますので是非ご覧ください。
大阪公立大学教授と株式会社テクノライジングが共同開発
「カチカチゴニオ」は大阪府立大学(現:大阪公立大学)リハビリテーション学科の岩田晃教授によるアドバイスのもと株式会社テクノライジングが共同開発した製品です。
「発想をカタチに、カタチで未来を幸せに」を経営理念に掲げるテクノグループですが、医療分野への進出はまだまだこれからです。カチカチゴニオの開発を含め、ものづくりを通して健康に直接役に立っていると感じられるのはとてもやりがいで、今後さらに医療系に力を入れていきたいと思っています。
セラピストが商品開発に関わる必要性
商品開発においてユーザー目線に立って考えられているかがとても大切です。
今回ご紹介したゴニオメーター「カチカチゴニオ」においても、開発された商品を使うのは主に理学療法士、作業療法士の皆さんであるため、実際に使いやすく、使い続けたいと思える商品にすることを意識して開発しました。
セラピストが商品開発の段階から関わることで、専門的な知識や経験を商品に反映させることができ、よりユーザーが求めている商品開発ができると思いますので、是非とも皆さんと力を合わせて今後も取り組んで参りたいと思います。
編集後記
近年、セラピストが活躍する領域も拡大し、メーカーや企業で働く人も増え、セラピストとしての経験を活かすことができる方法の一つとして、より一層求められるフィールドであるとも言えます。
カチカチゴニオのお話を通して、セラピストがそれぞれの形で未来の業界を作っていくためには他分野への意識を持っていく必要性を感じました。
【学生・教職員様限定・特別サービス】
今回、株式会社テクノライジング様のご厚意により、学生・教職員様限定でカチカチゴニオへの「ネーム入れ」が無料で受けられる特別サービスをご用意させていただきました。
購入時の備考欄に「PT-OT-ST.NETをみた」とご記入いただくことで特典適応となります。是非、ご興味がある方は下記よりご確認ください。
▶︎商品詳細
https://techno-rising.co.jp/kachigoni/