山口県の宇部市は、再生医療と最先端リハビリテーションを統合した革新的な医療プロジェクトをスタートすると発表した。山口大学、宇部西リハビリテーション病院、株式会社スペース・バイオ・ラボラトリーズなどの連携・共同研究により、脳梗塞や運動機能障害などの神経損傷を修復し、患者の完治を目指す。
同プロジェクトは、脳梗塞などで損傷した脳に対し、間葉系幹細胞の移植を行うことにより、損傷した神経を修復する「再生医療」を実施。加えて、脳梗塞等により引き起こされた麻痺や運動機能障害に対してロボットを活用する「最先端リハビリテーション」を組み合わせて、患者の回復に取り組む。
最先端リハビリテーションでは、再生医療によって修復された神経に対し、ロボットを活用した個別のリハビリテーションプログラムを提供する。ロボットリハビリテーションでは、患者の歩容に合わせたプログラムを設定し、リアルタイムでデータをフィードバックを実施。個別化されたアプローチにより、患者の機能改善を効果的にサポートするとしている。
宇部市における同プロジェクトの開始により、再生医療とリハビリテーションの融合による医療がどのように進歩するのか。患者の生活の質向上や社会復帰への道を開く可能性として、今後の研究や臨床への展開が注目される。
参考・引用
■ 脳卒中などで歩くことが困難な患者の完治目指す新事業 宇部(NHK 山口 NEWS WEB)
■ 再生医療と最先端リハビリテーションの統合による革新的医療プロジェクトが宇部市で始動します! ~6月13日 合同記者会見~(宇部市成長産業推進協議会HP)