介護分野で扱われる書類は煩雑であったり、現場の書類業務の多いことが現場の負担として課題となっている。厚生労働省は介護分野の生産性向上を目指し、書類や手続きに関する
簡素化と
標準化を推進する。
文書に関わる負担軽減策については、厚生労働省の介護分野の文書に係る負担軽減に関する専門委員会にて具体的な取組み方策が検討され、対策を進めている。
介護分野のデータ標準化へ、厚生労働省が新たに標準仕様を公開
介護分野でICTが推進されない理由の一つに、介護事業所が利用する業務管理ソフトが、標準仕様に沿ったデータで運用されていないことから業務管理ソフト同士に互換性が無いことが、データでの支障にもなっていた。
厚生労働省は、8月30日にデータ連携に必要となる「標準仕様」について最新版の資料を厚労省ホームページに公開し、介護分野においてデータでの情報連携を推進している。
新しく公開された介護分野データの「標準仕様」では、ケアプラン、入退院時情報連携、訪問看護計画等について仕様を見直し。厚労省が示す様式をもとに、フォーマッ トやデータ形式等を規定した「標準仕様」について、最新版のExcelやPDFのファイルがダウンロード可能となっている。
毎月、居宅介護支援事業所と介護サービス事業所の間でやり取りされるケアプランについて、異なるベンダーの介護ソフト間でもデータ連携が可能となることで、居宅介護支援事業所、介護サービス提供事業所の負担軽減が期待される。