運動・身体活動を支援する上でナッジを応用するヒントや事例をまとめた「ナッジを応用した健康づくりガイドブック ー 運動・身体活動支援編 ー」を帝京大学大学院公衆衛生学研究科の研究グループが作成、WEBで公開した。
「人々を強制することなく、望ましい行動に誘導するようなシグナルまたは仕組み」と定義されるナッジ。
行動経済学やナッジを整理したものとして、MINDSPACE、EAST、CANなどの理論があるなか、同ガイドブックではEAST(Easy、Attractive、Social、Timely)を取り上げ、実際の現場でどのようにナッジを活かすか紹介している。
健康教育や保健指導の場面において、専門職が運動習慣や不健康な生活習慣の改善を勧めるものの、対象者が頭では分かっていても、人はなかなか実行できないことも多い。そのような背景から、自然と行動変容でき、健康的な生活を習慣化できる方法が求められており、その一つとして行動経済学やナッジが期待されている。
同ガイドブックでは、企業や健康保険組合地方自治体などでも活用できるよう、運動や身体活動支援の取組の実施率や参加率を高めることなどを目的とした先行事例を掲載。
さらに、実際に各自が先行事例を参考にナッジを応用するための資料として、現場の見直しから改善策のアイディア出しまでをフォローする「MINDSPACEとEASTによるチェックリスト」なども紹介している。
引用:ナッジを応用した健康づくりガイドブック公開のお知らせ(Nudge for Health HP)