参議院本会議が14日に開催され、小川かつみ議員(理学療法士)が代表質疑に登壇。安心安全な地域づくりの実現に向けて、理学療法士等のリハビリテーション専門職が果たしてきた役割をどのように認識しているか等について、岸田文雄総理に質疑した。
岸田総理からは、理学療法士等のリハビリテーション専門職は、疾病や障害を抱える方々の生活の質の向上を図る上で重要な役割を果たしているとした上で、リハビリテーションが切れ間なく提供されるために、医療・介護の連携強化をより一層推進すると答弁があった。
【小川かつみ議員:理学療法士等の専門職の役割に関する質疑(抜粋)】岸田総理は、理学療法士という医療専門職をご存知でしょうか。作業療法士や言語聴覚士はいかがでしょう。リハビリテーション専門職と一括りにいわれますが、それぞれの専門性の違いをご存知でしょうか。
現在、超少子・超長寿社会に向けて、地域包括ケアシステムなど地域をベースとした多くの施策が打ち出されていますが、そこでは保健・医療・介護・福祉のさらに強力な連携が不可欠です。
住民の多様なニーズとサービスとをつなぐ、つなぎ人となる人材の介入は欠かせません。
障害の有無にかかわらず、また年齢にかかわらず。住み慣れたところで安心して、その人らしく暮らしていくため、また、その人の健康就労を支えるための基本的インフラとして、リハビリテーションサービスは不可欠です。
コロナ禍において、高齢者は入院前から生活機能の一部が不安定であることも多く、呼吸や心循環機能の低下防止や、サルコペニア、フレイル予防のための筋力トレーニング等の理学療法が重要な役割を果たしています。
岸田総理は、安心安全な地域づくりの実現に向けて、理学療法士等のリハビリ専門職が果たしてきた役割をどのように認識しておられますでしょうか。
さらに、国を挙げて進めているデジタル化、オンライン化の流れを意識しながら、リハビリテーション・介護・医療が連携した包括的な取り組みを進めていくことが重要ですが、この点について総理のお考えをお伺いして、私の質問を終わりたいと思います。
ありがとうございました。
【岸田総理:答弁】リハビリテーション専門職が果たしてきた役割などについてお尋ねがありました。
理学療法士等のリハビリテーション専門職の皆様には、疾病や障害を抱える方々の生活の質の向上を図る上で重要な役割を果たしていただいており、急速に高齢化が進行する中、国民の期待はさらに高まりつつあるものと認識をしております。
こうしたリハビリテーションが、医療と介護のとの間で切れ目なく提供されるためには、医療・介護の連携強化を進めることが重要であると考えており、医療介護情報のデジタル化や標準化を通じて、関係者の間での情報共有を推進するなど、必要な取り組みを一層推進して参ります。
参考:国会中継 2022年4月22日 参議院本会議 発言者 小川克巳(参議院HP)