(写真:(左)委員長小川かつみ、(右)厚生労働部会長 衆議院議員 牧原秀樹)
今年2月、自民党政務調査会厚生労働部会に「リハビリテーションに関する小委員会」が設置、理学療法士で参議院議員の小川かつみ氏が委員長に就任した。様々な領域のリハビリテーション課題について、有識者を招きヒアリングを行いながら議論が行われる。
これまで置き去りにされがちなリハビリテーション分野の課題を国政の議論の俎上に乗せ、リハビリテーションの推進に期待が高まる。
第1回では、日本理学療法士協会の斉藤秀之会長が、理学療法士及び作業療法士法の制定から50年以上を経て、理学療法士を取り巻く環境が大きく変化している現状と、コロナ禍の影響も含めた現在の医療体制における理学療法の課題を提示した。
政調審議会に位置づけられるリハビリ小委員会
このリハビリテーション小委員会は、自民党の政調審議会の厚生労働部会の下に位置づけられている。政調審議会は法案審査を行う審議会であり、新たな法案は全てこの政調審議会を通過することになる。
この審議会の承認が得られないと国会に法案の提出ができないなど大きな権限を持つ審議会である。ゆえに、リハビリテーション小委員会での審議結果は、その上の政調審議会に通じる事にもなり、とても重要な位置づけとなる。
リハビリ議論を前に!小川かつみ委員長の想い
小川かつみ氏によると、「私が参議院議員として当選し、この6年間でリハビリテーションに関する議論は決して充分とは言えなかった」と明かす。
また、「リハビリテーションについての脚光をあて、リハビリテーションに関する突っ込んだ議論が出来る場を得たことはとても大きな意味がある。今までの課題とされてきたリハビリテーションの議論を前に進めたく、委員長として全力で務めていきたい。」と語る。
異例、多数の国会議員がリハビリ小委員会に参加
リハビリテーション小委員会には、他に例を見ないほどの沢山の国会議員が参加している。
関係者によると、「これほど多くの国会議員が参加する小委員会は珍しい。多く国会議員が参加している状況をみた厚生労働省も中途半端には出来ない感じているだろう。その証拠に厚労省の課長級が揃って出席している。」とリハビリテーション小委員会の注目度に言及している。
これだけ多くの国会議員が参加していることについては、リハビリテーションへの注目の高さもあるが、日頃より都道府県理学療法士連盟と関係性を築いた国会議員が、積極的に参加している状況がある。
リハビリ小委員会の日程、骨太の方針への掲載を目指して
リハビリテーション小委員会では、全6回で取りまとめを行う。4月末には「課題の整理および取りまとめ骨子」を行う予定である。
6月には骨太方針(経済財政運営と改革の基本方針)が閣議決定される予定。それまでになんとか間に合わせ、リハビリテーションに関する政策を骨太の方針に載せたいこともあり、このようなリハビリテーション小委員会の日程が短期間で計画されている。
同委員会に関わる活動報告などは、
小川かつみ議員のホームページにて閲覧が可能。
また、YouTubeには「
リハビリテーション小委員会の設置の意味」について、小川かつみ議員による解説動画が掲載されている。
動画:小川かつみ議員が解説「ついに設置!リハ小委員会の意味」
引用・参考:小川かつみ公式ホームページ