ギラン・バレー症候群の発症から日常を取り戻すまでの苦悩と葛藤を描いた自伝的小説「まっすぐな遠まわり」が発刊した。
同書は、著者である岡田瑳久氏がギラン・バレー症候群を発症し、約2年間の入院生活を送った体験を元に、当事者目線で執筆。
わずか1日で全身が動かなくなった発症時の状況、集中治療室での加療、リハビリテーション病院で過ごす日々、そして退院後の生活へ。
ギラン・バレー症候群の当事者として視えたこと、自分の身体の感触、聴こえた周りの声などリアルな状況が描かれており、実際に手に取った印象として"全人権的復権の過程が描かれた一冊"と感じた。
書内では、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士と行うリハビリテーション場面や、やりとりも丁寧に描かれており、リハビリテーションに関わる者にとっては胸が熱くなる部分もある。
是非、光を感じながら読み進められる小説「まっすぐな遠まわり」を多くの方にご一読いただきたい。
自伝的小説「まっすぐな遠まわり」が、文芸社と毎日新聞社が共催する「人生十人十色大賞」において、長編部門最優秀賞を受賞しました!
受賞ページはこちら↓
https://www.bungeisha.co.jp/jinsei/result04.jsp
「まっすぐな遠まわり」著者プロフィール
岡田瑳久(おかだ さく)
1978年生まれ。香川県出身、茨城県在住。
2010年、ギラン・バレー症候群を発症し、2年間の入院生活を送る。闘病記録をまとめたホームページ「
ヒカリサスミチ」を開設。
2021年、第4回人生十人十色大賞長編部門最優秀賞受賞。