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2021.10.25

【書籍】身体運動を理解するための新たな解剖書「アナトミカル キネシオロジー 」発刊



解剖学的視点から身体運動を理解するための教科書、『アナトミカル キネシオロジー』が翻訳出版された。

本書は、運動学・解剖学を単に「記憶する」のではなく、対象者のために「使えるようになる」ことを目標に、必須の知識を整理。セッション毎の理解度のチェックや、巻末のワークブックなども充実しており、自宅学習や試験対策に役立つ一冊となっている。

例えば、セクション1「運動学に関連する解剖」では、身体を構成する細胞や体位などの基本的な用語について解説したのち、骨格系や筋系について概説。基本事項からより深い学びへ、読み手の思考が整理されるよう構成されている。

また、なんといっても本書最大の特徴は、豊富に収載された図表にある。フルカラーで描かれた骨や筋のイラストは、起始・停止、神経支配、作用などをまとめた表とともに配置され、知識の定着に助けとなる。




米国では、バイオメカニクス、運動生理学、アスレティックトレーニング科学、スポーツ医学、リハビリテーション、健康科学とそれらの関連領域の大学教科書として好評を博している同書。

原著の翻訳は、スポーツ理学療法、コンディショニング、アスレティックトレーニングの第一線で活躍する複数の専門家によって行われており、読者は早くから臨床で実際に用いられる専門用語に触れることができる。

オリンピック・パラリンピックの開催に伴い、理学療法士や作業療法士、柔道整復師などのリハビリテーションの専門職がスポーツに関わる機会が増え、その人気は引き続き高い。一方、運動器の解剖学の知識は、こうした職業を志す全ての人にとって避けられないハードルである。

解剖学のハードルを飛び越え、各自の目標を達成するために。科学的かつ実践的な教科書となっている同書は”ファースト・ステップ”として活用できる一冊となっている。



【書籍概要】

書名:「アナトミカル キネシオロジー」(翻訳書)
原書名:Anatomical Kinesiology
監訳:相澤純也 順天堂大学保健医療学部理学療法学科/先任准教授
   大見武弘 東京医科歯科大学スポーツ医歯学診療センター
発行:2021年9月
体裁:A4変型判,304頁,フルカラー
価格:4,500円+税

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