訪問リハビリならではの ”お作法” と、知っておくべき "制度の知識" をまとめた書籍「リハコネ式!訪問リハのためのルールブック」の第2版が発刊した。
書籍を手に取ってみて最初に感じたのは、「訪問リハに関わる、現場の悩みや不安をひとつでも多く解決したい」という筆者の想いである。
訪問リハビリでは、訪問先である利用者宅の考え方をよく知ること、事業所外との円滑な連携などが重要なことはいうまでもない。そして、それらは現場での経験から学ぶことも多い。
同書は、地域医療を支える専門職9職種22名が執筆に協力し、利用者宅に訪問する上での心構えから、報酬制度まで、訪問リハの実務に関わる内容を幅広く解説。一般的な礼儀作法や、利用者ごとの常識を見極める感覚など、心構えについて丁寧に説明されている点は本書の特色といえる。
在宅生活を支えるためには、訪問リハビリ以外のサービス(訪問診療、訪問看護、訪問介護など)についても理解を深める必要がある。その点、同書では各サービス提供者が「訪問セラピストに求めること」について事例などを交えて紹介。地域で頼りあえる関係性を構築することの大切さを伝えている。
訪問リハビリに関わるセラピストが経験した悩み、失敗体験、大切にしている想い等が詰まった書籍「リハコネ式!訪問リハのためのルールブック」。
訪問リハビリに従事する方のみならず、是非多くの方に手に取ってみていただきたい。
【書籍概要】
書名:リハコネ式! 訪問リハのためのルールブック
発行元:株式会社gene
編著・監修:杉浦良介
監著:大橋恵、喜多一馬、中山陽平、古谷直弘
発行: 2020年8月15日発行
価格: 2,900円+税
判型:ページ数: A5判・202P