日本理学療法士協会は、理学療法ハンドブックの新シリーズとして「COPD」「女性のライフステージ」「がん」をテーマとした冊子を発刊した。
今回新たに3テーマについては、日本呼吸理学療法学会、日本理学療法士学会ウィメンズヘルス・メンズヘルス理学療法部門、日本理学療法士学会がん理学療法部門が執筆に協力。
冊子「COPD」では、病態の説明、COPDスクリーニングのための質問票(COPD-Q)を使ったセルフチェックなどを用いて疾患特性を紹介した上で、COPD予防の重要性を伝えている。
「女性のライフステージ」では、各時期のからだの変化と合わせて生じる女性特有の健康問題と合わせて、生涯を通じて快適な身体を維持するためのポイントを紹介。冊子の後半では、産前産後の相談など地域保健事業(母子保健)に理学療法士が関わっていることがトッピクスとして述べられている。
「がん」については、治療に伴う安静やがんの影響による身体機能低下の予防・改善を図るために、運動療法などが重要であることを分かり易く説明。また、退院後の生活に向けた支援だけでなく、がん治療と仕事の両立など社会的サポートも行なっていることを伝えている。
本シリーズは、健康について疑問や悩みを持っている国民を対象として 「疾病予防・健康増進についてわかりやすく伝える1冊」をコンセプトに日本理学療法士協会が2016年から事業化。関連学会の協力のもと今までで10シリーズが発刊した。
国民が健康寿命について理解を深めると共に、理学療法を広く知らせるツールとして活用できるよう制作された「理学療法ハンドブック」。行政など関係機関や施設内での配布、公開講座、各地域の健康教室などで活用できるよう、配布用の冊子請求にも対応している。
引用:[理学療法士を知るツール]理学療法ハンドブック(日本理学療法士協会HP)