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2021.07.05

【動画】脳卒中当事者、地域共生社会への期待 ー 後藤博さんインタビュー



日本脳卒中協会の患者・家族委員会メンバーである傍ら、協創リハビリテーションを考える会の共同代表として、脳卒中に関わる啓発活動などを幅広く行っている、脳卒中当事者の後藤博さん。

今回、脳卒中当事者として考える地域共生社会への期待などについて、フリートークで当事者目線の生の声をお話いただきました。

「エレベーターの片側空けを例に、脳卒中患者は他の人が思う以上に日常生活に制限や負担が生じていることがしばしばあります。一方で、医療現場などではFIM(Functional Independence Measure)などの機能的自立度評価スケールで現象の変化を判断されることが多く、メンタル面への配慮はまだまだ不足している」と、後藤さん。

自身の経験から、「当然、身体機能の改善も重要ですが、もっとメンタル面に対する配慮についても、政治関係者、行政関係者、コメディカルの方には目を向けて欲しい」とメッセージを寄せています。

また、「脳卒中患者がどのような点で困っているのか、どこに光が当たっていないのか。当事者の声を聞くだけでなく、声を届けるまでが重要」と、自らが当事者団体で活動を行う中で、実践し学んだことをお話いただきました。



脳卒中当事者の視点を持ってできる提案を、伴走型支援という形で患者体験を重ねながらサービスを築き上げていくことが重要だと語る後藤さん。

今年の4月には、リハビリテーション関係職種には馴染み深い雑誌「メディカルリハビリテーション」に、脳卒中患者が期待する共生社会と題して寄稿されました。本文では、脳卒中を発症してから社会復帰する前後で様々な患者・家族,支援者と交流してきた経験を基に、そこから感じ得た私見を交え、当事者の立場から地域共生社会への期待を概術されています。

現在は、患者本人や家族が病気になった時にどこに相談したら良いかなど、身の回りの相談窓口などを整理した「脳卒中になった人と家族のお役立ちブック」の制作を進めるなど、精力的に活動を続けています。

最後に、たとえ小さな事であっても、一石を投じる事の重要性、また、訴え続けることの意義を自らの経験から力強く述べられています。

行政、立法府(国会、各級議員)、関係団体などに10年以上に渡って働き掛けてきた後藤さんだからこそ、伝えられるメッセージ。是非、インタビュー動画を通じて多くの方に想いが届き、志ある仲間が集まって、ムーブメントが起きるきっかけとなったら幸いです。





■後藤さんが寄稿された雑誌
Monthly Book Medical Rehabilitation(メディカルリハビリテーション) 260|全日本病院出版会

■コラム:地域格差を認識し専門医療へのルート確保を ~脳卒中患者・家族の生活課題に関する調査を踏まえて(3)~ 後藤博
https://www.dlri.co.jp/report/ld/153781.html

■協創リハビリテーションを考える会 (kyoureha.info)
https://www.kyoureha.info
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脳卒中 当事者 インタビュー 日本脳卒中協会
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