日本離床学会は、離床実施後の有害事象のチェックなど、臨床の実践場面で必要な情報をまとめた「教育ガイドライン~離床に関する学会指導指針 2021~」を発行した。
同ガイドラインは、離床を適切に遂行できる人材の育成を図ることを目的に日本離床学会の教育指針に基づき制作。離床に必要な知識・技術・離床判断を一通り判断したい、離床の評価・アプローチに関する技術レベルを確認したい等、臨床で達成したい目的別に学習・活用ができるよう構成されている。
臨床の場で働く中、自身の知識・技術が不足していることは理解していながらも、どのように学習を進め達成度をまとめていけばよいのか、悩むことも少なくない。
同ガイドラインでは、離床の基礎知識・基礎技術のチェックを一通り終えたら、採点表とレーダーチャートを活用し、苦手分野の分析を行えるようコンテンツを用意。達成項目数とレーダーチャートの変化から、自身が学習すべき項目を洗い出し、さらなるステップアップを目指すことを支援している。
担当者はガイドラインについて、「いわゆるエビデンスが並んでいるガイドラインではありません。当学会らしく、臨床や教育場面でスグに使える内容となっており、『これは使えるね』と言っていただける内容となっています。」と話す。
問題点の統合と解釈や離床計画の立案まで、指導者の指導用チェックリストとしても活用できる内容となっており、後輩・学生指導に活用できる点も特徴にある同ガイドライン。
日本離床学会はホームページにて「臨床力をチェックしてみよう!」という企画で、毎週1パートずつ無料で公開している。