日本作業療法士協会は、これから運転再開支援に取り組む作業療法士を対象に基礎的な事項をまとめたパンフレット「押さえておきたい!運転再開支援の基礎」を作成、同協会HPにて公開した。
2018年には、
神奈川県警察運転免許センターで「日本初」となる作業療法士の配置が行われるなど、近年、作業療法士が脳損傷者等の運転適性評価や再開支援など、運転支援に携わる場が広がっている。
その様な社会的ニーズに応える専門職として役割が期待されている一方、自動車運転は重大事故に繋がるリスクもあることから、運転指導については基礎的な知識を有したうえで充分に配慮し、関連職種と連携して取り組むことが重要となる。
今回作成されたパンフレットでは、「これから運転再開支援に取り組む作業療法士のためのミニレクチャー“高次脳機能障害者を中心に”」と題して、対象者との面談(インテーク)における注意点、身体・認知機能の確認、ドライブシュミレータや実車を用いた訓練時の留意点など、各事項に対してチェックポイントが紹介されている。
同パンフレットは同協会HPにて誰でも閲覧が可能。運転支援の経験値が少ない、あるいはこれから取り組もうとしている方は是非、理解を深めるツールとして活用されてみてはいかがだろうか。
参考:運転と作業療法委員会お知らせページ(日本作業療法士協会HP)
資料:押さえておきたい!運転再開支援の基礎(PDF)