期間限定のユニバーサルな商品がならぶセレクトショップが、新宿マルイでオープン(2月14日まで)しました。
このセレクトショップを主宰する株式会社LUYL(ライル)の代表の布施田祥子さんも障害者当事者。「障がいがあっても、オシャレをする自由は諦めない。」そのような社会を作りたいと語ります。新宿マルイで開催されたLUYLのセレクトショップをレポートします。
LUYL (ライル)のセレクトショップは、新宿マルイ地下1Fのスペースで行われました。地下1Fのスペースには、レディスシューズやコスメ、ファッション雑貨などの立ち並び、多くの女性が訪れてました。誰がもフラット立ち寄れるスペースが素敵でした。
装具にも合わせられるオシャレ靴-Mana’olana
LUYL(ライル)の布施田祥子さんが起業するキッカケとなった下肢装具を履けるオシャレな靴がありました。
Mana‘olana(マナオラナ )というオンラインショップでオーダーが可能です。オシャレな男性用の革靴が目を引きました。
マグネットを仕込んだバックルは、ワンタッチで確実に留めることが出来るので、手が不自由な方にも、便利に使えそうです。オシャレだけでなく機能性も十分に考えられた商品です。
■ 装具にも合わせられるオシャレ靴-Mana’olana
なんと、男性用の本革靴「
IMUA」は2020年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞されたそうです。本革で、とても高級感もあり履き心地も良さそう。
手助けたい気持ちをチャームで伝える「コミュニケーションチャーム」
皆さん、このチャームを御存知ですか? 街中で困っている人が気軽に助けを求めやすくするために、「気軽に声をかけてください。」と意思を周りにつたえるチャームです。言葉が通じない場合でも、指差しで対話が出来る様、困った時に良く使うという6つのアイコン化し、デザインしたコミュニケーションカードになっています。オシャレに、かっこよくこのチャームを付けて、誰もが気軽に助け合える社会を目指すソーシャルアクションです。
■
NPO法人ピープルデザイン研究所
Nail Le Brailleは視覚障がい者にも優しい出張ネイルサロン
目が見えなくてもおしゃれを楽しんでほしい。そう願ってネイルやメイクを提案する日本に唯一の視覚障がい者専門のネイルサロン「ネイル ルブライユ」です。活動拠点は埼玉県。本日は新宿マルイでネイルサロンのコーナが設置されていました。
■
日本初!!視覚障がい者のオシャレを応援する出張型ネイルサロンNail Le Braille
1本1本手作り、ステッキアーティストの楓友子さんの杖も販売
21歳のときに交通事故に遭い、脊腰椎骨折、大腸破裂などの重傷を負う楓友子(ふゆこ)さん。24歳で独自ブランド「Knock on the DOOR」を立ち上げ、ステッキアーティストとして活躍中。
興味がある方はKnock on the DOORのご紹介動画も是非チェックしてみてください。(
YouTube動画)
■
オリジナルの杖・ステッキブランドKnock on the DOOR
キープ・ママ・スマイリング、小児病棟に入院するお子様のお母さんを応援。
「ミールdeスマイリング」は、全国の小児病棟で入院中のお子さんに付き添うお母さんが過酷な環境に置かれていることを、自らの体験から気づき、そのお母さんや家族の負担を軽減させたい、美味し食事を届けたいと、この応援プロジェクトがスタートしてます。
そのプロジェクトの一環で行われている「ミールdeスマイリング」は、米澤文雄シェフのメニュー作成・監修した缶詰は美味しすぎると評判です。ミールdeスマイリングは多くの企業、個人によって支えられ、小児、障害児をもつママ、家族を支える活動が大きく拡がってます。
■
ミールdeスマイリングプロジェクト(NPO法人キープ・ママ・スマイリング)■
キープ・ママ・スマイリング★チャリティショップ
GAKU、自閉症のアーティスト
GAKUの作品も豊富に展示されていました。移動可能な授乳室もGAKUとmamapodのコラボでした。
■ byGAKU
平成電子の機能的かつオシャレな杖
平成電子株式会社が開発した杖が機能的で、フォルムも素敵でした。2019年のグッドデザインを受賞したそうです。
グリップを握るのではなく、「手を乗せる」ように使えるシェル構造は負担軽減にも効果がありそう。コンパクトに折りたたみが出来きるのも便利。シェルはカラフルに着せ替えが可能で気分や洋服に合わせて色を変えるのも楽しくて良さそうです。
■
おしゃれで軽量!カーボンステッキ BONLAB Walking stick
編集後記
今回は「新宿マルイで布施田祥子さんがセレクトショップを開催するよ。」とReMindの河合麻美さんにお誘いを受けて参加してきました。
10年ぐらい前は、「装具をつけること」と「オシャレをする」ことの両立なんて、考えすら出来なかった時代だったように思いますが、今は、こんなに素敵な商品があることに喜びを感じ、また、もっと早く知っていればとの思いも強まりました。
リハ職の皆様が担当する患者さんが、オシャレについて困っていることがあれば、これらの情報をお伝え頂ければ嬉しいです。そして、障がいがあっても、オシャレは諦めなくてもよいというメッセージを伝えて欲しいと思います。
その他にも、オシャレなアイテム情報など、PT-OT-ST.NETで発信していきたいと思っています。こんな商品があるよ!作ったよ!という情報があれば、是非ともご連絡ください。お待ちしております。
PT-OT-ST.NET 友清直樹