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2020.04.01

世界初、歩行の立脚期も遊脚期もコントロールするコンピューター制御KAFO「C-Brace」登場



世界初となる、歩行の全過程をコントロールできるコンピューターを内蔵したKAFO「C-Brace」をオットーボックが開発した。

C-Braceには、世界で60,000人以上に使用されている、オットーボック義足のコンピューター制御膝継手C-Legで培った技術と情報を応用したテクノロジーが活用されている。

オットーボックの担当者はC-Braceについて以下のコメントを寄せている。

オットーボック
C-Braceは、2018年、義肢装具・医療技術分野における世界最大の学会・展示会(ドイツ)で発表され、日本では2019年に医学・義肢装具分野の国際学会で発表を行い、医療従事者・患者会から大きな反響がありました。

販売されているKAFOで、膝折れせずに膝を曲げながら歩行できるコンピューター制御のKAFOは、C-Braceのみです。(2020年3月現在)


C-Brace®の魅力

これまでのKAFOの主流は固定膝継手のため、ユーザーは分回し歩行となり、座るときはロックを手で外さなくてはならなかった。腰や非麻痺側にも負担がかかり、痛みや疲労の要因にもなっていた。

C-Braceを装着することで、ほぼ自然な歩行パターンで滑らかな歩行が可能になり、ユーザーの身体への負担も少なくなると担当者は語る。

ハイキングに行ったり、街でのショッピングを楽しんだり。不整地や人混みの中でも麻痺した下肢の状態を過度に気にする必要がなくなることで、今まで敬遠していたことへのチャレンジも広がる。

C-Brace®ユーザーズストーリー(動画)

下肢に麻痺をもつ3人の登場人物は、C-Braceを使い始めたことによる生活の変化を語っている。




※ YouTubeの日本語字幕設定に対応しています。

C-Brace®の対象者



オットーボック
C-Brace対象者は、基本的には痙性のない神経原性の下肢麻痺で、ポリオや不全対麻痺などがあげられます。

主に下記要件を満たしている必要があります。
・体幹の筋力がしっかりしていて、座位が保てること
・下肢を振り出せるくらい股関節の筋力があること、もしくは股関節の筋力はなくても体幹・骨盤を使い下肢を振り出せること
・痙性がないこと(あっても微弱)

 装具非装着との比較

 固定膝 (KAFO) との比較



C-Braceの詳細はオットーボックのホームページで閲覧が可能。興味がある方はぜひチェックして頂きたい。


製品情報: C-Brace (オットーボック・ジャパン ウェブサイト)

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