日本理学療法士協会は11月14日、2022年度に開始した生涯学習制度について、2027年度までに段階的に見直しを行っていくことを発表した。
変更内容は、前期研修、後期研修、登録理学療法士更新、認定・専門理学療法士更新についての大枠4項目について。会員や都道府県理学療法士会、日本理学療法学会連合へのアンケート調査やヒアリングなどに基づき検討された変更内容については、「見直し内容 早見表」でわかりやすく掲載している。
詳細な内容やスケジュールについては、理学療法士協会のHPから確認が可能となっている。
見直し内容の概要
前期研修・後期研修
前期研修と後期研修に関しては、講義内容(eラーニング)の見直しを行う方針を提示した。新しい内容については今後検討するとしている。
後期研修に関しては、E症例検討会において、主催団体に日本理学療法士協会を追加し、適用年月は、2025年4月1日とされている。
登録理学療法士更新
登録理学療法士更新に関する内容については、下記4点が提示された。
1. 更新ポイント取得方法「3 研修会・講演会・ワークショップ等の受講」において、 日本理学療法学会連合の会員団体主催の研修会等を追加する
2. 同一カリキュラムコードにおいて、高いポイント数への上書きを可能とする
3. 新たなカリキュラムコードを追加する
4. 更新未完了者に対する猶予措置の追加要件を変更する
認定・専門理学療法士更新
認定・専門理学療法士更新に関する内容については、下記10点が示された。
◾️更新要件①(必須要件)
1. 協会・ブロック・日本理学療法学会連合の会員団体が発行する学術雑誌を追加する
2. 日本理学療法学会連合の会員団体主催の学術大会における一般発表を追加する
◾️更新要件②維持・研鑽のための活動における100点の取得
3. 日本理学療法学会連合の会員団体が主催の研修会受講を追加する
4. 協会が指定した和文雑誌にブロックが発行した学術雑誌を追加する
5. 日本理学療法学会連合の会員団体が主催の研修会のシンポジスト・パネリスト・講師を追加する
6. 日本理学療法学会連合の会員団体が主催の研修会・症例検討会での座長を追加する
7. 都道府県理学療法士会承認研修会の講師を追加する
8. 都道府県理学療法士会承認症例検討会の座長を追加する
9. 協会、都道府県理学療法士会、ブロック、日本理学療法学会連合の会員団体が発行する。学術雑誌の論文査読を追加する
◾️更新要件③更新時研修
10. 講義内容の見直しを行う
引用・参考
■ 生涯学習制度の見直し内容(日本理学療法士協会HP)
■ 見直し内容【全体まとめ】はこちら(PDF)