ブロムベリ・リズミックムーブメントトレーニング（BRMT）は、スウェーデンの精神科医である故ハーラルド・ブロムベリ医師が、ボディ・セラピストのキャスティン・リンデ女史によって開発されたリズミックムーブメントと出会い彼の20年以上の臨床経験や医学的知識、数多くの科学的研究、調査、理論に基づいて、リズミックムーブメントを体系化したものです。
赤ちゃんが体を前後にゆらゆらと揺らしているのを見たことはありませんか？
BRMTのエクササイズは、乳児の自発的でリズミカルな動きから考案された、運動機能に働きかけを行うプログラムです。
この講座では、人から働きかけてもらう受動のエクササイズと自分で行う能動のエクササイズを扱いますが、どちらもリズミカルに体を揺らすことで様々な感覚刺激を与え、脳の神経ネットワークの成長を育みます。
乳児の自発的でリズミカルな動きは、子どもの運動や感情、知的発達の基盤として重要であり、脳の成熟に必要なものです。これらの動きは脳を刺激して神経の接続を発達させ、脳を成熟させます。
これは、実行機能といわれる能力の発達に欠くことのできないものです。
注意力、衝動のコントロール、輻輳や調整など視覚技能、発話の発達なども関係します。
また、乳児の自発的でリズミカルな動きは、原始反射の統合と姿勢反射の発達にも関わります。
このような重要な段階を飛ばしてしまうと動きの発達が妨げられて、その子どもは体の協調や平衡性、安定性に課題が出るかもしれません。
大人になると、身体および精神の両方への課題となる可能性もあります。

BRMTでは様々な原始反射の中から日々の生活や学習に影響を与えうる原始反射について取り上げ、体の動きを原始反射の観点から見直していきます。

・TLR（緊張性迷路反射）
・ランドー反射
・両生類反射
・ガラント反射
・STNR（対称性緊張性頸反射）
・バビンスキー反射
レベル１では、原始反射の中でも以下のものを扱います。