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運動制御障害を伴う頚部痛の評価と治療
頚椎は可動性と安定性が同時に要求される部位です。
何かを見る、聞く、嗅ぐといった課題、また、個々の作業環境に応じ、頚部の表層・深層の筋群と肩甲帯・体幹が協調して働き安定性を提供しながら、頭部を動かすことを可能としています。
頚椎の運動制御障害が生じると、姿勢保持・動作時に、頭部を支えられない、また、頭頚部の動きをコントロールできないため、頚部に過度なメカニカルストレスが生じ、疼痛を誘発します。
運動制御の評価では、頚部の深層筋と表層筋の活動、頚部と肩甲帯の協調性、頚部と体幹の協調性、眼球運動などを評価していきます。
可動域制限を伴う頚部痛の多くは、運動制御障害を伴っています。可動域制限と運動制御障害がある場合、同時介入することで治療効果を高めることが期待できます。
本コースでは、頚部の運動制御の評価、運動制御障害を伴う頚部痛に対する介入、段階的エクササイズの指導について学習します。
講義は臨床で本当に必要な知識・技術に焦点をあてながら、よりシンプルにわかりやすく伝えることを大切にしています。
すべての受講者に適切な技術をフィードバックできるように、少人数にて開催しています。
頚椎は上肢・下肢に比べ苦手意識を持たれるセラピストが多いですが、頚椎の機能解剖、頚部痛の病態、レッドフラッグスとリスク管理を学び、適切な評価方法と治療技術を習得することで、自信を持って頚部痛患者を担当することができます。
頚部痛の評価・治療の流れを知りたい方、実技を習いたい方、フィードバックを受けたい方、頚椎のエキスパートになりたい方、ぜひご参加ください。
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講師 中村 幸之進
理学療法士・マリガンコンセプト認定セラピスト
脊椎からだラボ 代表
脊椎徒手療法研究所 所長
西東京かとう整形外科クリニック リハビリテーション科 科長
北里整形外科 リハビリテーション科(非常勤)
2009年、理学療法士免許取得。オーストラリア留学を経て、2015年、脊椎をわかりやすく教えたい、苦手を得意にして欲しいという思いから、脊椎徒手療法研究所を設立。脊椎に関連する徒手療法の知識・技術の共有・普及を目的に活動を開始する。現在、東京都の2つの整形外科クリニックにて、脊椎疾患を中心に年間300名以上の患者のリハビリテーションに携わる。患者がホームエクササイズに取り組みやすいように、目的別・段階別のエクササイズを「脊椎からだラボ」で公開中。
<論文・書籍>
頸部の機能解剖と理学療法, 理学療法ジャーナル, 医学書院(2022)
肩関節痛・頸部痛のリハビリテーション (痛みの理学療法シリーズ) :分担執筆(2018)
非特異的腰痛のリハビリテーション (痛みの理学療法シリーズ) :分担執筆(2018)
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