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Red flagsの実際 画像検査から解決できた見逃すことのできない難渋症例
豊富な症例事例で学べる 整形外科領域でのレッドフラッグスの知見
【研修会概要】
■なぜ今回、見逃せないケースなのか? 例えば急性腰痛症は腰痛診療のガイドライン2019では、腰痛程度は6週間で約60%軽減し、約半年後には約90%と軽減するといわれる、比較的予後良好の疾患です。そして腰痛治療にはセミナーや成書により多様なアプローチが存在していることは周知の事実でその有効性を示す報告も数多く存在しております。このことから腰痛に対する運動療法や徒手療法の有効性が期待出来るいわゆる「型にはまった」腰痛治療の情報は入手しやすいのではないでしょうか。これは腰痛に限ったことではなく、他の部位の疾患にも当てはまるのではないかと考えております。
しかしながら、先の急性腰痛の寛解について逆説的に考えますと、臨床の現場では寛解しない患者も一定数存在していることも事実です。各施設では定期的にカンファレンスが開催されていると思います。我々の施設でもカンファレンスを定期的に開催しております。そこでケーススタディーとして挙がってくる症例はどれも難渋症例で、前述した「型にはまった症状」とは程遠いケースばかりです。
■症状と画像所見は一致しない? 過去の報告で、画像所見と症状は必ずしも一致しないという報告があります。しかし、この報告は臨床では正しくもあり、そうではないケースも多く存在すると考えております。当院はMRIを2台有していますので、緊急の場合、当日ないし数日以内に撮像が可能です。そのため、症状が続くような難渋するケースに対しては、比較的早期にMRI検査で患部の状態を詳細に把握できる状況にあります。いわゆる問診や徒手検査の「答え合わせ」ができます。そして症状が続く多くの患者には画像上、組織の解剖学的破綻が見られることも経験しております。
■例えば腰の疲労骨折、腰の疲労骨折である発育期腰椎分離症は青少年スポーツ腰部障害の中でも代表的な疾患です。症状は「腰痛」ですが、疲労骨折という病態が隠れています。そのため確定診断はMRI検査が必要です。発育期腰椎分離症患者を評価、検査不足により通常の「腰痛」でリハビリテーションを進めてしまうと、疲労骨折から偽関節(腰椎分離症)に移行する可能性があり、患者の将来を左右する結果となります。発育期腰椎分離症はまさに見逃せない疾患となります。
■今回のセミナーでは 先の発育期腰椎分離症は一例であり、他の部位でも同様な事例は存在します。しかし難渋例でも正確な診断、評価ができれば速やかに適切なリハビリテーションを提供することは可能です。今回のセミナーでは前半は、臨床で見逃してはいけないレッドフラグスについて実施の症例を踏まえご紹介させていただき、後半は我々が経験した難渋例を症例検討方式でできる限り提示させていただきます。臨床最前線でご活躍されている皆様には「手触り感」のある内容になると考えております。皆様の日々の臨床に少しでもお役に立てれば幸いです。
講師紹介
杉浦 史郎先生 西川整形外科リハビリテーション部 部長
博士(医学)
専門理学療法士(運動器・スポーツ)
【学歴】1998年 藤リハビリテーション 卒業
2016年 千葉大学大学院修士課程 修了
2019年 千葉大学大学院博士課程 修了 博士(医学)取得
【職歴】1998年4月〜現在 西川整形外科 勤務
【英語論文】(一部抜粋)
1.Sugiura S et al.Characteristics of low back pain in adolescent patients with early-stage spondylolysis evaluated using a detailed visual analogue scale. Spine. 2015 Jan 1;40(1): E29-34.
2.Sugiura S et al. Histological assessment of a septum in the first dorsal compartment: a fresh cadaver study. Jornal of Hand Surgery (European Volume)、 2019 Oct;44(8):805-809.
3.Sugiura S et al. Utility of Physical Examination Findings for Predicting Low-Back Pain in Adolescent Patients with Early-Stage Spondylolysis: A Retrospective Comparative Cohort Study. Spine Surg Relat Res. 2021 Mar 25;3(1):67-70. 4. Sugiura S et al. Safety and efficacy of aggressive exercise therapy for patients with unilateral early-stage spondylolysis: A retrospective comparative cohort study. Journal of Bodywork and Movement Therapies. 2023.
【著書】
(共著)
「PT臨床ポケット・カード:メジカルビュー社」
「頭頚部・体幹のスポーツ外傷:発育期骨端輪損傷(後方終板障害):メジカルビュー社」
「極めるアスリートの腰痛 100%を超える復帰:椎体終板変性Modic Type1 change、 発育期腰椎分離症:文光堂」
「脊柱理学療法マネジメント:発育期腰椎分離症:メジカルビュー社」
「運動器スポーツ外傷・障害の保存療法 体幹、腰椎椎体終板変性: 南江堂」
「フルカラーでやさしくわかる!腰痛の理学療法:日本医事新報社」(責任著者)
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研修会詳細
お問い合わせ・お申し込み
申込・問い合わせフォームより
主催団体
過去の研修会
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