「アクティビティ インストラクター資格認定セミナー」概要　
「心の管理栄養士」として、要介護高齢者の意欲と笑顔を引き出す「アクティビティ・ケア」の基礎を5時間で学べる講座です。

　講義では、レクリエーションとアクティビティの違いを明確にし、対象者の「心が動いた」ときにおこった行動の変化に注目した事例から、アクティビティ・ケアの基礎理論を学びます。

　コミュニケーション実践では、「アクティビティ・トイ」を活用したゲーム大会を行います。「アクティビティ・トイ」とは、高齢者との対話を促したり、身体機能を維持するための生活道具として活躍するおもちゃのことで、機能訓練にも活用されています。
　この体験によって、自分自身の「心が動く」状態を体感することができ、「心が動けば身体が動く」ということについて実感を伴って理解できるようになります。

　参加された方からは、「認知症の方の見方が変わった」「おもちゃの体験で、工夫次第でリハビリにもつながると実感できた」などの感想をいただいています。
　通常のケアに「アクティビティ・ケア」の視点を加えるだけで、日常生活での活動の幅がぐっと広がることを理解できます

※日本作業療法士協会　生涯教育制度基礎ポイント1 ポイント付与対象です。
　日本認知症予防学会　認知症予防専門士　更新単位２単位（年間４単位まで）

●このセミナーで学べること
【講義】利用者の「その人らしい暮らし」を支える視点を学ぶ
　　　 ・全国各地のアクティビティ事例
　　　　・要介護者のＱＯＬ向上をめざす「６大ケア」とは
　　　　　　　　　
【実践】「心が動けば体が動く」自立支援のためのアクティビティ・ケア実践
　　　　・アクティビティ・ツールの制作・実践
　　　　・「心を動かす」アクティビティ・トイ体験
　　　　　　　　　
【交流】要介護者、他職種理解のための コミュニケーション実践
　　　　・要介護者の「できること」に注目！プラスの専門家を目指すために
　　　　 ・日常のケアをしながらコミュニケーションスキルを上げる方法　　　

●講師　磯　忍
　高齢者アクティビティ開発センター　主任研究員・認知症予防専門士指導者
高齢者施設職員や介護予防高齢者等に向けた講座の企画・運営・講師、書籍の編集などを中心に、高齢者アクティビティ開発センターの業務を担当。当センター認定のアクティビティ ディレクター資格認定セミナー「アクティビティ・トイの理論と実践」講師を務める。2012年、第2回日本認知症予防学会にて「浦上賞」を受賞。

●実践発表者
　松田均
　　一般社団法人アクティビティいわて 理事長 児童発達支援施設アクティブキッズ 代表
　当センターの開設以来、機能回復におけるアクティビティ・トイの活用について、様々なご提案をいただいています。
　今回は、子どもの発達支援にも、高齢者の認知症予防にも活用できる「認知トレーニング（コグトレ）」についてご講義いただきます。
　著書『高齢者のためのおもちゃで楽楽作業療法』
　　　　
●受講生の声
①「訪問リハビリテーションで、アクティビティを提供することがあっても、うまく導入できなかったり、継続できなかったりすることが多く悩んでいた」
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　セミナーを受講して、活動をその人の「楽しみ」につなげることがいかに大切かということが再確認できた。身の回りのものや日々の事柄を、もう一度アクティビティ・ケアの視点から見直したいと思います。（病院 理学療法士 女性）

② 「認知症の方の機能訓練が思うようにできず、作業療法士としてのやりがいを見いだせずにいたためセミナーに参加した」
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「心が動けば身体が動く」の言葉を聞いて、自分は患者様の身体面ばかりに目を向けていて、心が通ったリハビリが行えていなかったと考えさせられました。一日参加してみて考え方が大きく変わり、違う発想ができるようになりました。患者様の笑顔が見られるよう頑張りたいと思います。（病院 作業療法士 男性）