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オフライン(対面) ピックアップ: 2024.10.13掲載

プロ野球トレーニングコーチと米国ロルフィング協会認定ロルファーによる野球選手に対する多角的アプローチ

投球障害等に対応するためのマニュアルセラピーと、パフォーマンス向上のための運動学習論・エクササイズ指導法を学ぶ

1日目担当講師：大橋篤史（株式会社Holos Lab代表取締役／理学療法士／米国ロルフィング協会認定ロルファー™️）

●1日目セミナー概要
野球の投球動作や打撃動作において下肢・体幹・上肢の運動連鎖は重要な要素となります。

その中で、本セミナーでは下肢や上肢から生み出した力を末梢に効率よく伝達していくための力の中継地点となる軸骨格系の構造・機能にフォーカスを当てていきます。

また、メカニカルな視点だけでなく、神経学からの視点に基づいた腰痛や仙腸関節痛のメカニズムについてもお伝えし、普段の臨床でどのような視点から身体を評価し、アプローチしていくのかというスキルも学んでいきます。

私自身、NPB球団所属のプロ野球選手とのセッションにおいても、「軸骨格の動きがもっと出れば、より腕が振れるのでそこを何とかしたい」という選手は複数おり、その他の競技のアスリートにおいても同様の訴えは多いです。

アスリートではなくても軸骨格の機能改善は起居動作や歩行動作等の改善に繋がる事は明白であり、腰痛においては日本整形外科学会の調査では約3,000万人いると推計されており、国民病と言っても過言では無いレベルで、皆さまのクライアントにも多数いると思います。

軸骨格へのアプローチを学べる場というのは意外に少なく、仙腸関節痛に関して神経学的視点から考察している場もまだ少なく感じていますので、ぜひこの機会に、軸骨格系の構造や機能の理解を深め、アスリートや一般のクライアントへのアプローチの引き出しを増やしていきましょう。

●1日目セミナー内容（セミナー内容は若干変更の可能性あり）
・仙腸関節の解剖学・生理学
・尾骨と仙腸関節の関係
・仙腸関節周囲の結合組織の解剖
・脊髄終末線維の解剖・機能
・硬膜と仙骨神経叢の関係
・仙腸関節エリアの神経支配、小骨盤内臓器の神経支配
・仙腸関節痛のメカニズム（バイオメカニカル及び神経学的観点からの疼痛パターンの考察）
・腰痛と胸腰筋膜の関係
・脊柱の解剖学・運動学
・仙腸関節・恥骨結合の動きの評価及びアプローチ
・骨盤帯の筋筋膜・靱帯組織等へのアプローチ
・胸腰筋膜や起立筋群へのムーブメントアプローチ
・脊柱の動きの評価及びアプローチ

2日目担当講師：白石竜朗（東北楽天ゴールデンイーグルスストレングス＆コンディショニングコーチ／在籍10年目）

●2日目セミナー概要
トレーニングコーチの視点から野球という種目をどのように見ているか、どのようにパフォーマンスアップやコンディショニングにアプローチしているかをお伝えします。

パフォーマンスアップにおいては、楽天のチーム内で行っている測定項目等も交えて、コンディショニングにおいては、実際に選手に対してアプローチしている内容を基に学んでいきます。

パフォーマンス（競技能力）とトレーニングのスクワットやデッドリフト、ベンチプレスの能力は必ずしも正の相関があるわけではありません。

トレーニングで伸ばした鉛直上の力をどのようにパフォーマンスへと結びつけたら良いかという繋ぎのトレーニングとして、運動学習面でエコロジカルアプローチやコンテクスチュアルトレーニングが近年注目されています。

これらのアプローチは、その動作が行われる環境や意図された結果に沿って動きを構築していきます。

運動学習の新たな観点を学びながら、エコロジカルアプローチでは否定的な従来の伝統的アプローチであるターゲットムブメントと呼ばれる理想的な動きの獲得（トッププレイヤーの動作）から選手、クライアントが抑えておくべきポイントについても実技を交えて学んでいきます。

●2日目セミナー内容
・野球と測定項目
・ウェイトトレーニング
・インターナルフォーカスとエクスターナルフォーカス
・エコロジカルアプローチと現場での応用
・コンテクスチュアルトレーニング
・日本人が走るということ
・ターゲットムーブメントの観点から良い動きの獲得