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臨床1~3年目向けの運動器リハ基礎講座「評価の基本」
運動器疾患・運動器の疼痛に対する基本戦略
この講座は「整形外科疾患に対するリハビリ」を行っている人に向けた内容です。
「整形外科クリニック」
「運動器外来リハ」
このような職場にお勤めの方はもちろん、
「入院患者さんに疼痛の訴えがある」
「動作時痛のせいで思うようにリハが進まない」
このような悩みをもつ回復期勤務の方にも役立てば嬉しいです。
講座内容は非常に基本的です。
誰でも知っている基礎知識にもとづいた臨床推論方法です。
「基礎知識にもとづいて考える」
退屈な方法論に聞こえるかもしれません。
たぶん、
あなたが欲しい情報は「まだ自分が知らない情報」だと思います。
「仙腸関節を評価して、、」
「DFLの繋がりで考えると、、」
「距骨のアライメントを、、」
「○○筋の出力を、、」
「椎間関節の可動性を、、」
「○○の滑走性を、、」
「足部からの運動連鎖的に、、」
「○○理論によると、、」
「最新の○○研究では、、」
このような情報を探していませんか?
このような情報を知るとワクワクするはずです。
「きっと明日から何かが変わる」
そんな期待感があります。
その一方で、
基礎知識はどうでしょうか?
「そんなの知ってるし」
「その程度のことを今さら」
「臨床では大して役に立たない」
「学生レベルの知識」
このような認識の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ちなみに、
新卒1年目の自分はそうでした。
基礎知識なんて後回し。
まだ自分が知らない「新しいもの」ばかり求めていました。
でも、その選択は間違っていました。
自分は今、
病院を離れて独立して仕事をしています。
独立して8年目です。
今の自分が、
過去の迷走中の自分に言えるアドバイスは1つです。
「基礎知識だけでも大丈夫」
とは言われても、
あなたには「そう思えない現実」があると思います。
自分は知らないことばかりだからダメなんだ…
そう考えていませんか?
みんなは学生レベル以上の知識を知っている
みんなはマニアックな知識を知っている
みんなは繊細な技術を知っている
でも自分は知らない…
だからうまくいかないんだ…
そう思う気持ちは分かります。
でも、冷静に考えてみてください。
基礎知識はリハビリ従事者に必須の知識です。
リハビリを提供するときに必要不可欠だから、ちゃんと知っているかどうかを国家試験で試されます。
ちゃんと知らなければ不合格
当たり前です。
交通ルールを知らないまま運転免許が取れるわけがないのと同じです。
基礎知識を知っていれば、臨床で必要なことを考えることができる。
だから、基礎知識をちゃんと知っていてほしい。
なので、知っているかどうかを国家試験で確認する。
そんな意図があっての国家試験です。
つまり、
国や協会は
「国試レベルの知識があれば臨床での課題は解決できる」と考えているわけです。
それなのに、
なんで国家試験に出題されることのない「目新しいもの」ばかりに目を向けているのでしょうか?
「リハビリの指針となるはずの基礎知識」を使わずに、いったい何を根拠にリハビリを提供していくのでしょうか?
ゴッドハンド的な手技ですか?
インフルエンサーが発信している方法ですか?
みんなが高評価している情報ですか?
有名な先生が考えた最新理論ですか?
高い受講料が必要な方法論ですか?
有名人が大事と言っているから大事なんだ。
沢山の高評価が集まっている情報だから大事なんだ。
高い料金を支払って得られる情報だから大事なんだ。
そんな基準で情報を選んでいませんか?
残念ながら、
そんな基準で「他人の意見」ばかり見ていては「臨床で本当に大事なこと」は養われません。
臨床で本当に大事なこと。
それは「あなた自身で考えること」です。
あなたの目の前にいる患者さんに対して、あなた自身が最適な答えを出さなければなりません。
動画の向こう側にいるインフルエンサーは、あなたの患者さんを知りません。
セミナーを開催している有名な先生も、あなたの患者さんを知りません。
高評価を集めている情報も、あなたの患者さんの状況なんて考慮していません。
高い料金を支払ったって、あなたの患者さんの状態に配慮はしてくれません。
結局、あなたの患者さんに対する最善策は、あなた自身が考え出すしかないのです。
でも、自分の頭で考えることができなければ、何が最善策なのかを判断できません。
「自分で判断できない」
「他人の意見がないと決められない」
これは致命的な能力不足です。
例えるなら、
ファミレスでしか調理経験のない人が、高級料亭の調理を担当するようなものです。
ファミレスでは、
ほぼ出来上がった材料が毎日送られてきます。
それをマニュアル通りに作るだけです。
何も考える必要はありません。
食材・季節・好みに応じて味を調整する能力なんて不要です。
だから当然、臨機応変に対応する能力は向上しません。
そんな人が食材選びから調理・味付けまで行うとしたら、、、
その料理が「プロとしてふさわしくないもの」になることは明白です。
食材の特性
調味料の特性
調理方法の特性
このような「基本中の基本」を理解しているからこそ、臨機応変に「良いもの」を提供できます。
リハビリも同じです。
「腰痛には○○」
「ひざの痛みには○○」
「四十肩には○○」
「○○先生が提唱する○○理論」
「有名な○○もやっている○○法」
このような「すでに調理されたもの」を提供することしか経験せずに、目の前の患者さんに最適なものを提供できるでしょうか?
自分の頭で考えて、
臨床で実践してみて、
患者さんの変化を再評価して、
再び自分の頭で考えて、
方針を修正すべきか、
このままの方針で行くか、
常に判断して前に進み続けなければなりません。
【自分の頭で考える】
そのために必要なものが「基礎知識」です。
あなたがゴッドハンド的な成果を求めなければ、臨床で必要なことは基礎知識だけで十分です。
この講座案内をここまでお読みになった「あなた」
臨床では「何かしらの不完全燃焼感」を抱えているはずです。
今の状況を変えたいから、何かを探しているのではないでしょうか?
それならば、
基礎知識から再確認してみませんか?
基礎から考えれば、整形外科疾患に対するリハは「とてもシンプル」になります。
多くの患者さんには「基本的な共通点」があります。
つまり、どんな患者さんに対しても高確率で当てはまる「本質的なこと」があります。
あなたが臨床で困っているなら、
いま必要なものは「小手先のテクニック」や「マニアックな知識」ではありません。
まずは「シンプルな本質」を身につけてください。
再びたとえ話ですが、
「本質とは?」ということを「ダイエット(減量)」で説明します。
ダイエットの本質は「摂取カロリー<消費カロリー」ですよね。
性別も・年齢も・人種も・生活環境も関係ありません。
本質を外さなければ、必ず成功します。
本質を外せば、必ず失敗します。
当たり前ですよね。
そして、
ダイエット業界には「本質的ではないけど大事そうな情報」が沢山あります。
つまり「摂取カロリー<消費カロリー」という本質以外にも、大事そうな情報が大量に存在しているということです。
栄養成分、
食事方法、
サプリメント、
運動方法などなど、
減量するために大事そうな情報は山ほどあります。
でも、
このような「本質ではないこと」にこだわっても、本質を外せば失敗に終わります。
いくら栄養成分にこだわっても
「摂取カロリー>消費カロリー」では痩せません。
いくらサプリメントにこだわっても
「摂取カロリー>消費カロリー」では痩せません。
いくら運動方法にこだわっても
「摂取カロリー>消費カロリー」では瘦せません。
そんな「ダイエットの本質」と同じように、整形外科疾患にも本質が存在します。
その本質を押さえていれば、成果につながるリハビリとなります。
しかし、本質を外してしまえば、どれだけ細部にこだわっても成果にはつながりません。
筋膜にこだわったり、
末梢神経にこだわったり、
関節にこだわったり、
筋機能にこだわったりしても、
本質から外れていれば成果はあげられません。
テクニックや治療方法を学ぶことは大事です。
マニアックな知識を学ぶことも大事です。
どの理論も全否定するつもりはありません。
でも、知識やノウハウをどれだけ集めても、本質を押さえていなければ全て無駄になります。
本質を理解せずに学び続けることには「多くの無駄」があります。
まず、費やした時間とお金が無駄になります。
さらには、頑張って勉強しているのに成果を出せず、精神が削られます。
心も無駄に消耗してしまいます。
そして何より、
本質を押さえていないリハビリは「患者さんにとって不利益」です。
うまくいかなかったリハビリでも、セラピストにとっては「経験・学び」かもしれません。
次に生かすことができます。
しかし、患者さんは何を得られますか?
残念ながら、
本質を外したリハビリでは、患者さんが望んでいるものは何も提供できません。
そんな無駄に付き合わせていい患者さんは一人もいません。
ノウハウをあっちこっちから集めて、自分の考えがないまま「あれこれ試すリハビリ」はやめましょう。
ここまでの話に少しでも思い当たる点があるならば、まずは「超基礎的だけど本質的なこと」を押さえてください。
学生レベルの知識・国家試験レベルの知識があれば十分です。
学生レベルの知識さえあれば「整形外科疾患の本質」を押さえることができます。
整形外科疾患の要点をシンプルに。
多くの患者さんに共通する本質をつかむ。
本質を把握したうえで、患者さんに対する最適解を考え抜く。
そのための動画講座です。
受講をご検討いただけたら幸いです。
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